試乗 トヨタ新型クラウン・プロトタイプ ハイブリッド車/2ℓターボ車を比較評価

公開 : 2018.06.09 00:00  更新 : 2021.01.28 17:04

一本化のメリット 内装の質感

インテリアも随分と様変わりして、加飾による高級の演出から素材と造り込みによる質感を主としている。ロイヤル/アスリート/マジェスタの3車系の一本化による削ったコストを利用して内外装の質感向上を図ったのも新型の特徴のひとつである。

インパネ中央の上下に置かれたツインモニターが少々煩わしくも思えたが、下方は操作盤でもあり、見慣れれば大画面1枚よりも使い勝手も良さそうだ。この辺りはトヨタ次世代戦略の柱のひとつ「コネクティッドカー」戦略とも関連したコクピット思想なのかもしれない。

新型のホイールベースは従来のロイヤル系より70mm長く、マジェスタより5mm短い。有効室内長はマジェスタ相当である。同サイズのFF車と比較すると厳しいが、同クラスのFRセダンとしては後席ニークリアランスは最大級。ヘッドルームは長身には厳しいが、これも同クラス相対なら「並の上」といったレベル。

外観の印象では華奢に見えるリアピラー周りも、室内からはクォーターウインドウによる採光と側方視界の広がりが開放感を高めている。Gエクゼクティブの後席はバケット状というかキャプテンシート的というか、座り心地も見た目も左右独立設計で電動リクライニング機構も備える。VIP気分も味わえる。ファストバックっぽい外観になってもVIPカー用途にも使われるクラウンの勘所はちゃんと押さえてあるのだ。

 

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

トヨタ クラウンの人気画像