試乗 トヨタ新型クラウン・プロトタイプ ハイブリッド車/2ℓターボ車を比較評価

公開 : 2018.06.09 00:00  更新 : 2021.01.28 17:04

パワートレイン 兄弟車のスペックから分析

今回、披露されたモデルのパワートレインは3タイプ。型式的に従来車の流れを汲むのは従来アスリート「ーT」系に搭載されていた2ℓターボのみ。他はクラウンでは初採用となる。ただし、システムは他モデルですでに採用されたもの。ここで示すのはスペックは既採用車から引用したものである。

2.5ℓ 4気筒ハイブリッド車にはエンジンを従来の2AR-FSEから超ロングストロークのA25A-FXSに換装した新型を採用。このパワートレインは先に登場したカムリの縦置FR仕様と考えれば分かりやすい。

従来3.5ℓ V6ハイブリッド車(マジェスタ)代替はレクサスLSやLCに採用されている遊星ギア式変速機と動力分割機構を組み合わせた高性能志向のハイブリッドシステムを採用。搭載エンジンも2GR-FXEから8GR-FXSに変更。LSやLCのグレード名が示すとおり5ℓ相応としての設定。マジェスタは4.5ℓ相応だったので1ランクアップというわけだ。

ハイブリッドのパワースペックがカムリやLS/LCと同じかは現時点では不明だが、それらのパワートレインと従来車を比較すると最高出力と最大トルクに大きな隔たりはないのだが、2.5ℓでは最大トルクの発生回転域が拡大、3.5ℓでは500rpmほど高まっている。また、ハイブリッド用駆動モーターは最高出力は低下している。

つまり、エンジンパワーで走る要素が大きくなったわけだ。スプリット式(動力分割式)の場合、パラレル式ほど単純ではないのだが、高熱効率領域の拡大したエンジンを積極的に活用した新世代型ハイブリッドとも言える。

 

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