BTCCに新セーフティトラック フォードF-250導入なぜ? 詳細解説

公開 : 2018.06.17 16:10

あらゆるツールが揃う

これからは、救護隊員と器材をのせて素早く事故現場へ急行する役目はF-250が取って代わり、ギャラクシーはその支援に回る。

「それだけではありませんよ」ゴウが続ける。「4名のボランティア隊員が救護スーツを着て車内で1日中待機するわけですから、快適なクルマのほうがいいですよね。さらに、こいつには溝におちた事故車を引っぱり出せる力もあります」

ゴウは並行輸入業者を通じてカナダのディーラーからF-250を調達し、ちょうどクリスマスの時期に3週間ほど試運転した(「天気がよければですが、楽しいドライブでしたよ」とのことだ)。その後、ボディラッピングと改造に回された。

改造は、救護チームリーダーのマーティン・ハントとトラフォードが設計した仕様にもとづいておこなわれた。素早く取りだせるように、ホルマトロ、マックツールズ、デウォルト、RDTといったメーカー製の必要な工具の種類とその配置について助言があったという。

必要とあらばすぐにドライバーを助け出せるよう、あらゆる器材を備えている。スパナやハンマーといった一般的な工具はもとより、アングルグラインダー2台、ドリル、インパクトレンチも揃う。さらにマルチツール振動のこぎりもくわわるが、これはハントによると「カーボンファイバーは切っても皮膚は切らない」すぐれものだ。作業の前に車内を観察するための内視鏡のようなカメラも用意される。

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