レクサス・パスファインダー・エアレーシング、『エアレースX 2026』で王座奪還を目指す 進化のために採用された四輪車の技術とは?

公開 : 2026.07.18 07:45

究極の3次元モータースポーツ、『エアレースX』の2026年シーズンが始まりました。王座奪還を目指す『レクサス・パスファインダー・エアレーシング』の室屋義秀選手と、協業するレクサスの関係者を篠原政明が取材します。

第1戦は惜しくも3位となった室屋義秀選手

究極の3次元モータースポーツ、『エアレースX』の2026年シーズンが始まった。今シーズンは、『レクサス・パスファインダー・エアレーシング』(以下、LPAR)の室屋義秀選手をはじめ、世界7ヵ国から8名のパイロットが参戦している。

既に第1戦は6月28日に開催され、昨シーズンにデビューした新星アーロン・デリュー選手(オーストラリア)が準決勝で室屋選手を破り、その勢いで優勝。室屋選手は惜しくも3位となった。

『レクサス・パスファインダー・エアレーシング』の室屋義秀選手。
『レクサス・パスファインダー・エアレーシング』の室屋義秀選手。    篠原政明

第2戦は7月19日に開催されるが、それを控えたLPARではメディアに向けて、LPARの本拠地であり、室屋選手のホームグラウンドとなる『ふくしまスカイパーク』で取材会を開催した。

生憎の梅雨空でデモフライトなどを見ることは叶わなかったが、室屋選手をはじめ、レクサスのテクニカルコーディネーターである中江雄亮氏へのインタビュー、そして普段は間近に見ることができない機体をつぶさに観察することもできた。

いわば3次元のジムカーナ

ここで、エアレースXについて簡単におさらいしておこう。

エアレースは最高速度400km/h、最大重力加速度は12Gにもおよぶ専用機で行われる、いわば3次元のジムカーナだ。現在行われている『エアレースX』は、オンラインを活用してバーチャルで行われている。

エアレースは最高速度400km/h、最大重力加速度は12Gにもおよぶ専用機で行われる。
エアレースは最高速度400km/h、最大重力加速度は12Gにもおよぶ専用機で行われる。    篠原政明

各パイロットは自分の拠点でフライトし、レース機に搭載されたセンサーが計測したフライトデータを大会のサーバーへ提出する。これを各拠点によって異なる気象条件(天候、気温、気圧、風など)を加味して、公平にレース結果を算出する形だ。

ギャラリーはYouTubeなどで観戦が可能だが、昨年は大阪で専用アプリを入れたスマートフォンを空に向ければ、レース機が飛び交う光景を体感できるという大会も開催された。

前述のように、今年は既に第1戦が6月28日に開催ずみで、第2戦は7月19日、第3戦は8月16日、最終戦となる第4戦は9月13日に開催される。残り3戦で、室屋選手とLPARは巻き返しを図り、2024年以来のチャンピオン奪還を目指す。

今シーズンのフライトは、既に終わっている?

実は、各チームのフライトは7月5日までで既に最終戦の分まで終了し、提出済みであるという。

ひとつの大会で予選(2回)、1回戦(ベスト8)、準決勝、決勝と5回のフライトのデータを提出する。データは飛ぶと申告してから1時間半以内に提出しなければならないが、その間に2本のフライトは可能。したがって最大10本のフライトができるが、これを計測期間の7日の間に飛んで提出する。

各チームのフライトは7月5日までで既に最終戦の分まで終了し、提出済みだ。
各チームのフライトは7月5日までで既に最終戦の分まで終了し、提出済みだ。    (c) Taro IMAHARA PATHFINDER

最終戦は9月だから、提出時期はもう少し遅くても良いのではと思えるが、福島の夏は最高気温が40度にもなりタイムが出にくいそうで、LPARとしてはむしろ梅雨時だが気温の低い6月末のほうがありがたいそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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