長期テスト スバルBRZ(3) サーキットでも楽しめる、味わい深い純粋さ

公開 : 2018.06.12 16:10

クルマとの対話を楽しむ ある意味パーフェクト

コーナリング中、BRZは自分の真下で動いているのだ。ひとつひとつの動きがとても興味深い。コーナーが来るたび、ステアリングをわずかに操作し、それとバランスをとるようにスロットルを調整する。その間ずっと背中から伝わる感覚を通じて、クルマの動きを探るのだ。

難しそうに聞こえるが、これくらいのシャシーとの会話は何周かすれば自然とできるようになる。

こんなに生き生きとしていながらも、動きが予測しやすいクルマはそう多くない。そして、これほど泣き言を言わないクルマも珍しい。かなりのハードドライビングを15分続けても、限界を超えないレベルではブレーキやタイヤの感触は良いままだ。実際、20分のドライビングを4セット繰り返しても、タイヤからオーバーヒートの兆候は見受けられなかった

もちろん、このクルマはサーキットで完璧というわけではない。ほとんどのホットハッチの方がストレートでは速いだろうし、もっとグリップの良いタイヤだってたくさんある。しかし、サーキットを走って純粋で一貫した喜びを味わいたいなら、BRZは無改造の市販車として、わたしが乗った中でベストな選択だと思う。

テスト車について

モデル名:スバルBRZ 2.0i SE LUX MT
新車価格:2万6050ポンド(399万円)
テスト車の価格:2万7550ポンド(422万円)

テストの記録

燃費:13.8km/ℓ
故障:無し
支出:無し

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