【MTとスポーツカーの楽しさを日常に】フォレスターとスバル2台体制スタート!黒木美珠がBRZ STIスポーツとの生活をレポート

公開 : 2025.12.09 12:05

自動車ジャーナリスト(修行中)の黒木美珠の手元に、縁あって『スバルBRZ STIスポーツ』がやってきました。乗り始めて見えてきた『フォレスターS:HEV』とは異なるスポーツカーの魅力とはどんなものでしょうか?

スバルBRZがやってきた!

この度、縁あってしばらく『スバルBRZ STIスポーツ』が私の手元に来ることとなりました。走行距離6700kmのまだ新しさを感じさせる個体です。嬉しいことに、『フォレスターS:HEV』とスバル2台体制となりました。

搭載するのは水平対向2.4Lエンジン。BRZのMT車にもアイサイトが採用され、『STIスポーツ』が新グレードとして加わったタイミングで登録された車両でもあります。いわば、今回の改良で盛り込まれた新機能をしっかりと備えた一台といえるでしょう。

憧れだったBRZ。オートサロンの抽選がダメだったこと、ずっと残念でした。
憧れだったBRZ。オートサロンの抽選がダメだったこと、ずっと残念でした。    黒木美珠

実は、ずっとBRZに憧れがありました。

今年の『東京オートサロン2025』で話題になった『BRZ STIスポーツ・パープルエディション』には抽選応募したものの、残念ながら落選。

その悔しさが心のどこかに残っていたこともあり、今回のご縁には「ついに来てくれた!」という気持ちが強くあります。

普段のメインカーはフォレスターで、正直ほとんど不満がないほど気に入っています。ただ、少しスポーツカーで遊びたくなる日があるのも事実。たまにMT車に乗ると操作が以前ほど思うようにいかず、「これは定期的にMTに乗らないと感覚が鈍ってしまう」と焦りを感じていました。そんなタイミングで出会ったのが今回のBRZです。

MTとスポーツカーの楽しさを日常に取り戻したい。そんな思いに、BRZがぴったり寄り添ってくれるように感じています。

ここで改めて、BRZの車両を紹介

今回乗り始めたBRZ STIスポーツは、2023年9月の改良で追加された新グレードです。水平対向エンジンを搭載したFRスポーツとして誕生した初代モデルの思想を継承しつつ、走りの味づけはスバルらしいもの。素直なステアリング応答性と低重心を活かした安定感が際立ちます。

当時の改良で大きなニュースとなったのは、スバル初となる『MT車向けアイサイト』の採用です。衝突回避や衝突被害軽減、運転負荷軽減といった従来の機能を活かながら、MT特有の動きに合わせて制御を最適化。スポーツドライブを邪魔せず、必要な場面ではしっかりと支えてくれるという安心感をもたらします。

この広さは魅力! 外観からは想像できないくらいの積載力があります。
この広さは魅力! 外観からは想像できないくらいの積載力があります。    黒木美珠

そして、このモデルの最大の魅力は足まわり。STIがチューニングした専用サスペンションにより、ステアリングの切り始めからしっかりと内輪の横力を引き出し、応答性の高いハンドリングを実現しています。フロントにはアステモ製SFRDダンパーを採用し、快適性と俊敏さのバランスが絶妙なのです。

実は、以前所有していた『フォレスターSTIスポーツ』を購入する決め手が、この『足』でした。

クルマが変わってもその好印象は変わらず、街乗りでも過度な硬さを感じさせません。「意外と普通に乗れるね」と同乗者からも好評です。

ボディサイズは全長4265mm、全幅1775mm、全高1310mm(ルーフアンテナ含む)とコンパクトで、全高1550mmまでの機械式駐車場に収まる点も都内移動では大きな利点です。

フォレスターはハイルーフ規格でないと入らない場面がありますが、BRZは通常枠に収まるため、ハイルーフ区画を探す手間が省けるうえ、料金が安く済むこともしばしば。『お得さ』という日常的なメリットも、使い続けるほど実感できるポイントだと思います。

そして、コンパクトなボディながら積載力を備えている点も気に入っています。後席を倒せばトランクルームは237Lの容量が確保され、タイヤ4本に加えて工具類まで積載できるとのこと。実際、奥行きがしっかりとあり、想像以上に頼もしいスペースです。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    黒木美珠

    Miju Kuroki

    1996年生まれ、静岡県出身。自動車系YouTuberとしての活動を経て、自動車ジャーナリスト(の卵)へと転身。自身の車中泊による日本一周の経験をきっかけに、クルマを通じたライフスタイルの可能性に魅了されるようになる。現在は、輸入車デビューを目指す連載をはじめ、車中泊視点での車両レビューや、YouTubeチャンネル『AUTO SOUL JAPAN』の運営など、多角的に活動中。クルマを単なる移動手段や機械としてではなく、その背景にある開発者の想いや、クルマを取り巻く文化、そして『移動すること』そのものの価値を伝えることをモットーとしている。

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