ミラ・トコットに試乗 女性社員が提唱「ジワる」クルマ、開発の裏側 「かわいい」の再定義も

公開 : 2018.07.20 18:10  更新 : 2018.07.21 11:50

ミラ・トコット、買うべき?

では、買いなのか? と問われたら、買い! だと思います。実際に走ってみると、本当にストレスなく運転できるんですよ。

ベース車両はミラ・イースですが、トコットはバックドアにも樹脂を使用することなどで、車重は2WDで720kgと軽く、走りは軽快そのもの。スライドドアを持つタントやムーヴ・キャンバスと比べたら圧倒的です。

低速では軽々と扱えるステアリングも、高速道路では少し重さが増して、直進安定性の良さも感じられました。また、静粛性という点では、多少ロードノイズが気にはなるものの、エンジン音はとても静かで、車内での会話にも問題なさそうなレベル。

ひと昔前の軽自動車を考えると、こんなにエンジン音が静かでいいのかー! って感じです。

インテリアでは、特にシートの良さにビックリしました。ミラ・イースと同じもので、表皮を変えただけということでしたが、クッションが肉厚でムッチリとして座り心地がいいうえに、セパレート型なのでコーナーでも適度に体をホールドしてくれました。

ひとつだけ残念な点を挙げるとすれば、後席が左右分割式ではなく、完全なフルフラットにもならないこと。ここは、コスト面と重量面とで涙をのんだところなんでしょうね。

メインターゲットは若い女性ですが、トコットには、ベース車両にさりげなくアクセサリーを施したアナザースタイルパッケージという3つのバージョンが用意されていて、見た目の印象をちょっと変えたいというひとには、こちらもおすすめです。

社内では写真映りが悪い、なんてこともささやかれているようですが、実物を見ると、結構人気出そうだなって。シンプルでユニセックスな雰囲気を持つクルマなので、男性やお年寄りにも、気に入ってもらえるのでは?

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