長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(3) 空力性能/足回り

公開 : 2018.07.26 11:40

乗り心地とパワーを両立したスポーツモード

とはいえタイプRを運転しているときには、細かい空力的な点をあれこれ考えたりはしない。乗れば楽しさが溢れてくるからだ。

どうやら、エンジンをかけた際のドライビングモードはスポーツのようだが、これは合理的な選択だ。というのも、もっとも穏やかなコンフォートと全開の+Rの中間なのだ。しかし、もっとも過激なモードがスポーツであるクルマも多く、それにわたしも慣れているため、このネーミングには違和感がある。

ネーミングはともかく、スポーツのセッティングは良い。アクティブダンパーは固く、パワステは重く、スロットルレスポンスは鋭くなるが、恐るべきパフォーマンスを犠牲にすることなく、乗り心地とのうまい妥協点を見出しているからだ。

個人的には、コンフォートモードはハンドルが軽くなりすぎて不自然に感じるが、もしかするとかなり長距離運転して、積極的に運転に関わりたくなくなったときには助かるのかもしれない。とはいえ、タイプRの本性はかなり削がれてしまっているのは間違いない。

ドライビングモードセレクターはトグルスイッチ式で、ギアレバーのすぐそばに配置されている。これは手軽にモードを切り替えられて非常に好ましい配置だ。先代(FK2)で+Rモードにするには、ハンドルとワイパーコラムの後ろに隠れている専用ボタンを押す必要があったのだ。

テスト車について

モデル名:ホンダシビック・タイプR GT 2.0 VTEC ターボ
新車価格:3万2995ポンド(514万円)
テスト車の価格:3万3520ポンド(522万円)

テストの記録

燃費:12.8km/ℓ
故障:ブレーキ鳴き(解決済)
出費:無し

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