海外試乗

2018.07.22

ホットハッチ頂上対決 ルノー・メガーヌRS 280カップ vs ホンダ・シビック・タイプR

ルノー・メガーヌRS 280カップ/ホンダ・シビック・タイプR

文・マット・ソーンダース 

編集部より

3代目が登場したメガーヌRSとシビック・タイプRによるホットハッチ王座決定戦です。全方位に磨き上げられた性能で当代随一のドライバーズカーとの呼び声高いタイプRに、新たに四輪操舵システムを搭載したメガーヌRSはどのような戦いを挑むのでしょうか?

もくじ

舞台はイングランドのB級路
シャシーにはスポーツとカップ 新たに四輪操舵も
固められたサスペンション ハンドリングも敏感に
独特のコーナリング 必要なのは「ひとつの技」
新たなベンチマーク 基本的な部分に不満
神々たちの戦い 王座は譲らず
テスト車のスペック
番外編:中古メガーヌRS 3選

舞台はイングランドのB級路

にぎやかなイングランド南部に、クルマが少なくこれほど素晴らしいB級路が広がっていることが知られていたなら、われわれが今回連れ出した2台のようなモデルは、すでに地元のひとびとにとっても馴染み深い存在となっていただろう。だが、少なくとも当分の間、この道が有名になることはない。非常に喜ばしい。

オックスフォードシャー、バークシャー、ウィルトシャーといった、一連のシャーと名の付く辺りを横断している道路を走るメガーヌRS 280の前には、素晴らしく魅力的で、穏やかに静まり返った舗装路が、まるでオズの魔法使いに登場する黄色いレンガ道のように、誰にも知られることなく続いている。フロントウインドウ越しに、起伏を繰り返しながら緩やかなカーブを描いている道が、路肩や生垣の向こうへと姿を消しているのが見える。そして、数百メートル先、澄み切った地平線に近づいた辺りで再びその姿を現すのだ。さらにその先まで続いているのかも知れない。


しかし、その先で待っているのはメンベリーのサービスエリアとM4号線だ。オズの魔法使いのエメラルドシティではなく、最近では自動ナンバープレート認識カメラと、Waitrose(英国のスーパーマーケットチェーン)の店まである。

メガーヌにとってこれはチャンスだ。すでに数百kmをこのクルマで走り回ったが、これまでのところ、偉大なホットハッチに期待するような形では、わたしの前頭葉を活性化させることができていないことなど忘れよう。いまここで見せる走りと、それが長く記憶に留まるものならば、そんなことは問題ではなくなる。では、もしそうじゃなかったら? そのときは、ここからほど近い砂利敷きの駐車場で待っているホンダ・シビック・タイプRが、われわれが求めるものを与えてくれるはずだ。

 
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