BMW 6シリーズ(E63/64型)の中古車 オイル漏れには要注意 維持費と故障は

公開 : 2018.09.23 18:10

ハンドリングに優れた6気筒がオススメ

257psを発揮する3.0ℓの直列6気筒エンジンを搭載したモデル、630Ci は、2004年の後半に登場する。新車状態では0-100km/h加速は6.5秒だったが、V8エンジンの645Ciは5.4秒で加速した。しかし、8気筒モデルの燃費は7.9km/ℓだったが、6気筒モデルの方が燃費では1km/ℓ以上も良かった。また、130kgほど軽量なため、ハンドリングでも優れ故障も全般的に少ない。中古車を買うなら6気筒がオススメだ。

2005年末には、4.2ℓからより強力な4.8ℓエンジンに置き換えられる。最高出力は367psとなり、0-100km/h加速は5.1秒に縮められた。加えて、燃費も0.7km/ℓほど改善している。もともとがさほど良くないけれど。

2007年には、エフィシエント・ダイナミクス・パッケージが追加され、CO2の排出量も改善。併せてモデル中期として、モデル名から「C」の文字が外れるとともに、フェイスリフトも施されている。最も大きな変化を受けたのが630iで、燃費は9.9km/ℓまで向上。パワーアップに加えてLEDのテールランプを装備し、フロント、リアともにエクステリアデザインにも変更を受けている。

同じタイミングでディーゼルエンジンを搭載した635dも登場している。ディーゼルのグランドツアラーは、当時としては斬新な存在だったが、BMWは自信があった。3.0ℓの直列6気筒は286psを発生し、0-100km/h加速は6.0秒で、マイナーチェンジされた267psを発生する630iより、わずか0.1秒劣るだけ。燃費は14.4km/ℓとなっている。

充分力強く燃費に優れ、CO2の排出量も少ない。英国の場合、新車当時は社用車として人気があったが、現在、中古車を買うようなエンスージアストにとっては、さほど魅力的なグレードとはいえないだろう。

というわけで、直列6気筒のガソリンエンジンが、ベストチョイスとなる。こまめなエンジンオイルのチェックはくれぐれも忘れずに。

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