フルモデルチェンジしたBMW X5を評価 路面問わぬ満足度 ベストの選択肢

公開 : 2018.10.02 10:40


高い洗煉性を備えたディーゼル

そしてBMWのX5として、従来どおりの慣れ親しんだインテリアの雰囲気に加えて、ドライビングポジションもいつもどおり。また高められた洗煉性は、アイドリング時にぐっと低められた、ディーゼルエンジンが発するノイズに感じ取ることができる。知的なトランスミッションに任せて控えめに走れば、その音は、走行中でも殆ど聞こえないだろう。

フォルクスワーゲントゥアレグ3.0 TDIなど、WLTP試験に対応した多くのモデルとは異なり、このX5のドライバビリティは滑らかさが保たれている。ディーゼルエンジンは燃費を稼ぐため時折停止するが、再始動の際の振動もほとんどなく、タコメーターの針が動くことで、エンジンが止まったり動いたりしていることに気づく程度。ただ、華麗な仕草というわけではないけれど。

X5の0-100km/h加速は6.5秒とうたわれているが、実際はそれほど速く感じられない。また手動で変速をすると、2000rpm以下では若干のタイムラグも感取できる。スポーツモードでは、ドライブトレインは活発さを増すが、ステレオのスピーカーから聞かせてくるディーゼルエンジンのノイズは、少し余計な気がする。

すべてのエンジンは、洗煉性を高め、ワイドレシオ化された8速ATと組み合わされる。4輪を駆動し、通常はほとんどのトルクを後輪へ伝達。販売数の80%に達すると見込まれるMスポーツパッケージには、電子制御されるディファレンシャル・リアデフを搭載する。

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