初試乗 マイルドハイブリッドのGLC 「GLC300 4マティック・プロトタイプ」

公開 : 2019.02.28 17:10  更新 : 2019.02.28 23:21

マイルドハイブリッドなら燃費を約15%向上

このユニットは、スロットル操作が生じない一定速度でのコースティング時にエンジンをアイドリング状態にするだけでなく、エンジンの始動・停止の設定もより高効率になっているという。これらを組み合わせることで、マイナーチェンジ前の4気筒エンジンを搭載したGLCとの比較で、燃費を約15%も向上させている。

また英国で最も人気となると思われるのが、2.0ℓ4気筒ディーゼルエンジンだが、3種類の設定がある。それぞれ、GLC250d 4マティックには163ps、GLC300d 4マティックには194ps、GLC350d 4マティックには245psの設定が施される。また、メルセデス製の新しい2.9ℓ直列6気筒ディーゼルエンジンが339psを発生する、GLC 400d 4マティックのリリースも予定されている。

今回の試乗で明確にわかったのは、プロトタイプのGLC300 4マティックEQブーストに搭載されるエンジンがもたらす効果。全体的に力強くなっただけでなく、中回転域からの回転の上昇も素早く、明確に滑らかさを増して洗練性を高めている。

反面気になったのが、エグゾーストノートを含めて、エンジンのサウンド面でのキャラクターが薄いこと。しかしコルプによれば、フェイスリフト後のAMG GLC43とGLC63なら、充分な個性を得ているという。この2台は、標準のGLCが英国に上陸する2019年6月から少し遅れて登場する予定だ。

フェイスリフト後のGLCのハンドリング特性を、この極寒のスウェーデンで確かめることは難しかったが、少なくともいつも通り快適で穏やかで、安心感をもって運転することができた。より詳しいインプレッションは、プロトタイプではなく、生産モデルが登場する今年の後半までお預けとなる。その時は、太陽の光が降り注ぐ温かい天気を期待したい。

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