メルセデス・ベンツ 900ps超の新型『AMG GLC』来年導入へ 3モーターで0-100km/h加速3.0秒未満

公開 : 2025.11.18 07:45

メルセデス・ベンツは『GLC』の高性能バージョンとなるAMG仕様を導入予定です。3基のモーターと先進的なバッテリーにより、合計出力900psを超える見込み。静止状態から100km/hまで3秒未満で到達します。

専用バッテリーで高出力を実現

メルセデス・ベンツの新型電動SUV『GLC with EQテクノロジー』に来年、AMGバッジを冠したフラッグシップモデルが登場する。AMG史上最も強力な市販車の1つとなるだろう。

9月のミュンヘン・モーターショーで公開された標準モデルをベースとするが、中身は大きく異なる。1360psという圧倒的な出力を誇る研究用プロトタイプ『GT XX』で初披露された、AMG.EAシステムを採用するのだ。

メルセデス・ベンツGLC with EQテクノロジー
メルセデス・ベンツGLC with EQテクノロジー    メルセデス・ベンツ

AMG GLCは3基のアキシャルフラックスモーター(フロントに1基、リアに2基)を搭載し、900ps超の出力を実現する。これは標準モデルの489psのほぼ2倍に相当し、近日発表予定の新型ポルシェカイエン・ターボ(ローンチコントロール作動時で最大980ps超)とも競合する数値だ。

AMG史上3番目に高出力かつ、SUVとしては最強のモデルとなる。ただし、2027年にはさらに強力な1000psの大型SUVがデビューする予定だ。

情報筋によれば、AMGは0-100km/h加速タイム3.0秒未満、最高速度250km/h(リミッター作動時)をGLCの開発目標としているという。

この驚異的な性能を支えるのが、AMGの最新バッテリー技術だ。標準モデルのGLC with EQテクノロジーが採用する角柱セルではなく、新しい円筒形セルを採用している。これにより優れた電力密度と熱特性を持つとされる。

800Vバッテリーの作動温度を最適化するため、円筒形セルの周囲を冷却液が循環する直接冷却システムも採用される予定だ。

AMGの関係者によれば、この熱管理システムは3基のモーター駆動に必要な高い放電率を維持するために不可欠であると同時に、標準モデル比70kW増の400kWの充電能力を安定的に実現するという。

こうした先進的な冷却システムは、サーキット走行時の急速な放熱を可能とし、既存の高性能EVの主要課題を解決するとされている。

AMG GLCでは、ヒョンデアイオニック5 Nと同様の疑似シフトチェンジモードと、V8エンジンの轟音を再現するサウンドシミュレーターも搭載される見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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