コンフォートなオールラウンダー メルセデス・ベンツGLC EQテクノロジー(2) AMG C 63へ迫る加速だけじゃない
公開 : 2026.03.30 18:10
既存GLCと近い容姿で、最新EVプラットフォームを包んだGLC EQテクノロジー。車内はより広く、タッチモニターは高度で巨大。速いだけではない、明確な強みとは? UK編集部が試乗しました。
もくじ
ーAMG C 63へ迫る発進加速には背徳感
ー長距離巡航が大得意なプレミアムSUV
ー1度の充電で現実的に600km弱走れる
ーコンフォートなオールラウンダー
ーメルセデス・ベンツGLC 400 4マティック・ウィズEQテクノロジー(欧州仕様)のスペック
AMG C 63へ迫る発進加速には背徳感
メルセデス・ベンツGLC 400 EQテクノロジーは、当然のように速い。車重は2535kgあるが、最高出力は490psだから、0-100km/h加速はAMG C 63へ迫る4.3秒。ボディを僅かに後ろへ傾け、リニアに速度上昇させる様には、背徳感を伴う爽快さがある。
スポーツ・モード時は、アクセルペダルの反応が少し過敏で、滑らかにパワーを引き出すのに慣れが必要。航続距離も伸びる、コンフォート・モードが丁度良い。

穏やかに流している限り、丁寧な調整が行き届いたクロスオーバー。ペダルには適度な重みがあり、パワーはリニアに立ち上がり、あらゆる速度域で余裕がある。リアモーターには2速ATが組まれるが、変速のタイミングは感知できない。
フルスロットルは、年に数回試すかどうかだろう。シームレスだから、全開放時の味わいは薄い。GLC EQのベストバイは、パワーは低くても航続距離が長く後輪駆動の、シングルモーター仕様かもしれない。価格もお手頃なはず。
長距離巡航が大得意なプレミアムSUV
試乗車には、エアサスペンションと、最大4.5度まで制御される後輪操舵が備わった。その相乗効果で、カーブへ飛び込んでも、軽くない車重は実感しにくい。ステアリングの反応はマイルド側にあり、ボディは緩やかに傾き、没入感を誘うほどではないが。
後日確認してみたが、心地良い手応えのステアリングと引き締まったサスペンションがペアを組み、シャープに身をこなすiX3の方が、操縦性では勝る。他方、GLC EQの強みは見事な快適性。優しい乗り心地で、リラックスして先を急げる。

決して扱いにくいことはなく、日常的な洗練性は、明らかにiX3より優れるだろう。試乗では旧市街地の荒れた路面も試せたが、凹凸は見事に均され、感銘を受けたほど。コンクリートの鋭い継ぎ目などでは、入力を抑えきれてはいなかったが。
高速道路も、極めて快適。大径ホイールに恰幅の良いボディながら、走行中の静寂性は最高峰といえる。長距離クルージングを大得意とする、プレミアムなSUVだ。
1度の充電で現実的に600km弱走れる
運転支援システムは高度に統合され、滑らかに動き、不要な機能の一部は音声操作でオフにできる。速度抑止用のスピードバンプや、路面の大きな穴が近づくと、100mほど手前で警告してくれる。英国の道路では、頻繁に動作するのではないだろうか。
GLCの航続距離は、英国仕様のカタログ値で653km。試乗した日のような過ごしやすい気温なら、現実的に1度の充電で600km弱は走れる様子。同等仕様のBMW iX3は799kmがうたわれるが、実環境では700km前後となっている。

肝心のお値段は、GLC EQ 400 4マティックのベースグレードで、6万350ポンド(約1267万円)。AMGライン・プレミアムプラスでは、約7万ポンド(約1470万円)へ上昇する。概ね、iX3やアウディQ6 e-トロンと肩を並べる価格といえる。










































































































































































