最新G20型BMW 330e プラグイン・ハイブリッド プロトタイプに試乗

公開 : 2019.03.11 10:10  更新 : 2019.03.12 15:37

EVとして110km/hまでをカバー

何よりも印象的なのが、電動モーターが駆動をアシストしてくれる時や、エンジン単体での走行に戻る時の滑らかさ。新しい330eがEVモードで走行する場合、68psの出力を持つモーターで約110km/hまでの速度域をカバーしてくれる。ちなみにF30型では80km/hが上限だった。走行フィーリングもまったく気を使うところがない。また高速道路のジャンクションなどで加速し、電気モーター以上の力を得たい時も、アクセルを踏み込むだけですぐにエンジンが反応してくれる。

もしバッテリーに蓄えられた電気がなくなったとしても、エンジンは充分にエコノミー。電気のアシストなしで、高速道路でなら17km/h以上の燃費は期待できるだろう。またクルマの回生充電をコントロールするソフトウエアは賢く、ナビゲーションシステムやクルマに搭載された複数のセンサーの情報を複合して、アクセルを離した時に一定速度でコースティングしているのか、減速しているのか、判断をする柔軟性を持ち合わせている。

反面、この330eが搭載するプラグイン・ハイブリッドシステムの弱点は、高速度域から減速する時。回生ブレーキの機能に関しては、メルセデス・ベンツアウディのものよりもずっと自然な仕上がりになっている。しかし、ブレーキペダルのトラベル量と実際の効きの不正確さは、BMW自慢の、正確性で優れたステアリングやボディコントロールと、調和できていないのが残念だ。

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