新型レンジローバー・イヴォークD180 中間グレードのディーゼルに試乗

公開 : 2019.04.02 10:15

オフロード性能も忘れてはいない

ダッシュボードと、そこに納まるデュアルモニターによるインフォテインメント・システムは、このクラスでもトップ級に美しいデザインだと思う。走りも大切だが、ランドローバーが目指したような、ラグジュアリーさを想起させることは、このクラスの中でも値が張る理由を正当化させる理由のひとつでもある。

コネクティビティに加えて、USBポートやアップル・カープレイ、アンドロイド・オートなどへの対応は価格を考えれば当然のことながら、イヴォークにはふたつの特徴的なデジタル技術を搭載している。ひとつは、ルーフに内蔵されたカメラを用いて、ルームミラーに後ろの状況を映し出すもので、死角をなくすと同時に、荷物を天井近くまで積んでも後方視界を保つことができる。

もうひとつは読者なら既にご存知かもしれないが、「シースルーボンネット」と呼ばれるもの。複数のカメラで前方直下の映像を合成し、表示してくれるシステム。オフロードの走行時だけでなく、狭い都市部で縁石ギリギリにクルマを停めるときなどにも、かなり有用な機能となる。

最後にオフロード性能について。ランドローバー社の起源は4輪駆動モデルなわけだが、今もその得意分野は変わっていない。2代目イヴォークの最低地上高は212mmもあるうえに、オールテレイン・プログレス・コントロール・システムを搭載し、路面状況に応じて最適なトラクションを確保してくれる本格派。

時間をとって過酷なコースを試してみたが、先代よりもさらに優れた走破性を備えていることは間違いなさそうだ。イヴォークのオーナーがオフロードを楽しむ機会は、とても少ないかもしれないけれど。

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