トヨタ、電動化技術の特許を無償で提供 「今こそ協調の時」と声明

公開 : 2019.04.05 11:15

VWグループも EVプラットフォーム他社供給

トヨタは現在から2030年末までの期間に、合計で2万3740件の特許を提供するという。同社は2015年から燃料電池車に関する5680件の特許を同じように提供している。

トヨタは1997年に発売した初代プリウス以来、ハイブリッド技術に多額の投資を行ってきた。新型カローラには2種類のハイブリッド・パワートレインを設定。SUVの新型RAV4にもハイブリッド仕様が用意されている。

現在は同社初となる純粋な電気自動車の開発に取り組んでおり、2020年代はじめまでに10車種のEV投入を目指しているところだ。

トヨタと同様に、フォルクスワーゲン・グループは電気自動車用アーキテクチャのMEBプラットフォームを他社に供給すると発表している。ますます厳しくなるCO2排出量の規制に対応を迫られ、他の自動車メーカーもEV開発を加速させるノウハウを必要としているからだ。

トヨタは既にマツダスズキと、電動化技術の開発に関する提携を結んでいる。スズキとの協業には、トヨタがRAV4やカローラワゴンをベースに、スズキのバッジをつけたハイブリッド車の製造を行うという項目も含まれている。

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