メルセデスAMG新型『GT 4ドア・クーペ』登場 1169psの最強EV、10分充電で460km走行可能 V8サウンドも再現

公開 : 2026.05.22 11:45

メルセデスAMG初の専用EVモデル『GT 4ドア・クーペ』が公開されました。3基のアキシャルフラックスモーターを採用し、圧倒的なパワー、エンジン音、疑似トランスミッションにより運転の没入感を追求しています。

新世代のフラッグシップセダン

メルセデスAMGから新型『GT 4ドア・クーペ』が発表された。ブランド初の専用EVモデルであり、かつ史上最強の市販モデルだ。英国では9月に約15万ポンド(約3190万円)から販売開始予定。

新型における最上位モデルは『GT 63』だ。最高出力1169psと最大トルク204kg-mを誇り、0-100km/h加速タイムはわずか2.4秒、最高速度は300km/hに達する。ポルシェタイカンロータスエメヤと競合する高性能の電動セダンである。

GT 4ドア・クーペ
GT 4ドア・クーペ    メルセデスAMG

これまで2022年の『ビジョンAMG』と2025年の『GT XX』という2台のコンセプトカーで予告されてきたが、デザインはコンセプトから大きく進化している。

新型GT 4ドア・クーペは、新しいEV用プラットフォーム『AMG.EA』を基盤とする初のモデルであり、これは現在開発中の高性能SUVにも採用される予定だ。

ボディサイズは全長5094mm、全幅1959mm、全高1411mm、ホイールベース3040mm。ポルシェ・タイカンよりやや大柄だが、車幅は狭い。

車両重量は2460kgとされるが、AMGによれば、コンパクトな電気モーターを低い位置にマウントしたことで、2018年の初代GT 4ドア・クーペよりも大幅に低い重心を実現しているという。

アキシャルフラックスモーター採用

パワートレインには、メルセデス・ベンツ傘下の英国のモーター専門企業ヤサ(Yasa)と、AMGハイパフォーマンス・パワートレイン部門が共同開発した3基のアキシャルフラックスモーターが搭載されている。これらはドイツ・ベルリンの専用工場で生産される。

従来のメルセデス・ベンツのEVで使用されているラジアルフラックスモーターとは異なり、電磁流がモーターシャフトに対して垂直ではなく平行に流れるため、よりフラットな円盤状の構造が可能となる。これにより小型化を実現し、リアモーターの幅は約80mm、フロントモーターの幅は約90mmに抑えられた。

GT 4ドア・クーペ
GT 4ドア・クーペ    メルセデスAMG

2基のモーターがリアアクスルに、1基がフロントに搭載され、トルクベクタリング付きの可変四輪駆動を実現した。リアモーターは最大1万3000rpm、フロントモーターは最大1万5000rpmまで回転する。

2基のリアモーターは1速プラネタリギアと組み合わされ、高負荷時のエネルギーフローはSiC(炭化ケイ素)インバーターが制御する。フロントモーターは必要な時のみ作動するブーストユニットとして機能し、低負荷時には抵抗を減らすために切り離される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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