メルセデス-AMG A45の中古車 人気も価格も堅調 維持費/メンテ/購入の注意点は

公開 : 2019.05.05 07:50

アウディRS3に対抗した後期モデルは381ps

2015年、メルセデス-AMG A45を超える出力で武装した、367psのアウディRS3が登場する。メルセデスはそれに対抗せざるを得ず、3ヶ月後の2015年6月に、381psへと増強された2016年モデルのA45を発表をする。トランスミッションのギア比を見直し、ボディの空力面でも調整を加え、新しいドライビングモードを備えていた。

同時にAMGダイナミック・プラスと呼ばれるオプションも登場する。フロントアクスル側にはデフロック機能が追加され、アダプティブダンパーとドライビングモードに鋭さを増したレースモードが加わる内容となっている。

A45とRS3はともに4万ポンド(580万円)を超えていたが、今日では大分値段もこなれてきている。381psにパワーアップした2016年式のA45なら、英国では2万7000ポンド(391万円)くらいから見つかるだろう。ちなみに2015年式のRS3なら、3万ポンド(435万円)前後と、やや強気の値段がついている。

同じ年に、メルセデスは2度目のF1コンストラクターズタイトル獲得を祝い、A45に特別仕様を施したペトロナス2015ワールドチャンピオン・エディションをリリースする。F1マシンを思わせるシルバーのボディにグリーンのラインが印象的だった。このクルマは新車当時4万6000ポンド(667万円)の価格で売られていたが、今でも走行距離2万km弱のクルマで4万2000ポンド(609万円)という高い価格で取引されている。

A45が販売されていた6年間を通じて、エンジンの優れた耐久性も徐々に明らかになった。初期のクルマにはターボとデュアルクラッチ・トランスミッションの不具合が見られたが、比較的簡単に修理できた。厄介なのは、本気でサーキットを走り込まれたクルマを見極めること。メルセデス・ベンツ・ディーラーの整備記録が残っていることを確認することはもちろん大切だ。安いブランドのタイヤを履いている場合は、疑って見たほうが良いだろう。

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