FCA、テスラと提携 欧州の排ガス規制に対応 罰金の回避が目的 数億ユーロで

公開 : 2019.04.10 20:10

FCA自身でも電動化を推進中

フィアットクライスラー・オートモービルは声明の中で、この契約が「規制で承認されているオプションを活用」すると述べている。

さらに「FCAは当社の全製品が排出するガスの量を削減することに努めています。今回のオープンプールは、お客様に提供する製品の柔軟性を高めるためのものです。これによって規制を遵守しながら、コストを抑えた製品をお客様に提供することが可能になります」と加えた。

FCAは最近、電動化の推進に多大な力を入れ始めている。先月に開催されたジュネーブ・モーターショーでは、フィアットの電気自動車チェントヴェンティ・コンセプトと共に、ジープアルファ・ロメオからプラグイン・ハイブリッド・モデルがいくつか発表された。

同社は電気自動車となる新型フィアット500の開発にも取り組んでいるものの、2021年までに発売は間に合いそうもない。

一方、テスラは今回の提携についてコメントを出していない。CO2を一切出さない電気自動車だけを生産しているテスラにとって、このEUの規制は影響がないからである。

テスラは現在、欧州でモデルSモデルXを販売しており、最近いくつかの市場でモデル3の販売も開始したところだ。

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