エルトン・ジョンのフェラーリ365BB、入札は伸びず なぜ? ボナムス・グッドウッド

公開 : 2019.04.23 11:57  更新 : 2020.12.08 18:05

先日ご紹介したフェラーリのオークション結果です。エルトン・ジョンが新車購入した「365GT4 BB」。素晴らしいコンディションでヒストリーも万全ながら、安価で終えてしまいました。なぜ?

text: Kazuhide Ueno(上野和秀) photo: BONHAMS

予想額以下 なぜ安かったのか

3月28日のAUTOCAR JAPANのニュースで、エルトン・ジョンが所有していた「フェラーリ365GT4 BB」がボナムス・グッドウッド・メンバーズ・ミーティング・オークションに出品されるとアナウンスされたのを記憶されている方も多いだろう。

事前の予想落札額は25〜30万ポンド(約3650〜4380万円)と発表されていたが、オークションが終わってみれば22.425万ポンド(3275万円)で終えてしまった。バブルのピーク時であれば1億近くまで上がったのだが、昨今の沈静傾向には逆らえなかったようだ。

下がったとはいえ365BBはまだ4000〜5000万円で落札されている。今回は有名人、それも著名なミュージシャンがファースト・オーナーとういうヒストリーが付いていただけに高額の落札が予想された。

コンディション的にも走行は9700マイル(約1.55万km)と少なく、2012年にエンジンを降ろす重整備を行っている。各部はオリジナルを完璧に保ち、3連テールや3本のテールパイプも残され、アタッシュケース型のツールボックスもちゃんと備わる。フェラーリ・クラシケ認定書を取得していることも見逃せない。

いざオークションが終えてみれば、予想落札額にも届かない安値で終わってしまった。その理由を察するといくつかの要因が見えてきた。

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