【GT-R勢は惨敗】スバル360が最高落札額を記録!価値ある希少車が続々登場、BHシティ・サーキット東京ベイ・オークション
公開 : 2025.11.17 11:45
BHオークションが、希少車を集めたオークションを開催しました。軽自動車からヴィンテージ期のスポーツ、最新のパフォーマンスモデルまで、趣味性の高いマニアックなモデルが26台用意されました。上野和秀のレポートです。
注目のミケロッティ・レーザー
日本を代表するコレクターズカーのオークションハウスである『BHオークション』が、お台場のシティ・サーキット東京ベイで希少車を集めたオークションを開催した。
今回は特別な特集は組まれず、軽自動車からヴィンテージ期のスポーツ、最新のパフォーマンスモデルまで、趣味性の高いマニアックなモデルが26台用意された。

今回のオークションのハイライトは、ミケロッティが1971年のジュネーブ・ショーで発表したコンセプトカーの『レーザー』だ。マトラM530のシャシーをベースに製作されたスタディモデルで、全高は1080mmと極めて低い。
1977年に晴海で開かれた『ラ・カロッツェリア・イタリアーナ77』に展示するため日本に上陸する。終了後そのまま日本に残り、一時期は松田コレクションのスポーツカーミュージアムに展示されていたヒストリーを持つ。
そう、ワンオフの貴重な1台であることに加え、日本で登録されている車両なのである。この種のコンセプトカーは登録ができないものがほとんどだが、ナンバーの取得が可能なことも見逃せないポイントだ。
現状は手を入れる必要がある疲労感を感じさせるコンディションながら、オークションが始まると唯一無二のコンセプトカーだけに激しい入札が続き、最終的に2530万8000円まで値を上げて決着がついた。
注:記事中の落札額は、落札額に加え落札手数料と落札手数料の消費税を含む金額を記載しています。
日本車がブレーク
今回人気を集めた日本車が『スバル360ヤングSS』と『三菱ランサー・エボリューションIII』だ。前者は今年フルレストアが出来上がって間もない1台で、完璧なコンディションにあることに加え、細部までオリジナル度が極めて高いことにある。
一方の後者は、鮮やかなダンデライオン・イエローが美しい二桁の53ナンバーを保つワンオーナーカー。車庫保管され雨天未使用はもちろん、走行は紫外線を避けるため早朝に限っていたという。走行は30年間で6万5000kmと少ない。

スバル360ヤングSSの予想落札額は200-240万とアナウンスされていたが、コンディションの良さが評価され、入札開始直後にあっさりと越えてしまった。入札は長きにわたって続き、最終的に510万6000円と過去最高の額で落札された。
三菱ランサー・エボリューションIIIはロードバージョンのGSRで、こちらの予想落札額は330-380万円と発表されていた。ランエボは改造され荒れた車が多いだけに、このようなオリジナルを保ちコンディションの良い個体は皆無といえる。
こちらも熱い入札が続き予想落札額を大きく超える566万1000円で決着がついた。オリジナル度が高くコンディションの良い車両はなかなか出てこないだけに、コレクターからの注目を集めたものとみられる。



































