英国試乗 マツダ3(日本名アクセラ)正常進化を確認 もう少しパワーが欲しい

公開 : 2019.05.23 10:10

乗り心地と動力性能に不満

ほとんどの部分において、非常に良くできた小型ハッチといえる。ステアリングは軽くてダイレクト感があり、高いアジリティが感じられる。フロントのグリップは良好で、ボディは徐々にロールするもののコーナリング特性は驚くほど繊細かつ正確である。すくなくとも、最新のフォーカスと対等に渡り合えるだろう。

ただし、リアにトーションビーム式が採用されたことにより、その乗り心地にはフォーカスやゴルフにはない妥協が感じられた。ターマックでも荒れた路面ではボディの動揺が気になる。このような場面では、2台のライバルが明らかに上を行っている。

2.0ℓエンジンもやや不満が残る。フォードのエコブーストのようなキャラクター性がないだけでなく、パワー不足も気になった。ピークトルクの発生回転数が高いことはそれほど大きな問題ではないが、その4000rpmに達してもそれほどのトルクを感じられないのである。

ターボを採用しなかったのはマツダのこだわりなのだろう。MTの操作が好きなひとには良いことだが、常に適切なギアを選択することが求められる。とはいえ、キャビンでは不快なエンジン音は隔絶され、マイルドハイブリッド技術により燃費も良好だ。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

マツダの人気画像