レクサス初のEV 東京モーターショーでコンセプトを公開?

公開 : 2019.08.22 18:50  更新 : 2019.08.23 03:18

レクサス初の市販EVは、都市向けの小型モデルになるようです。市販に先立ち、まずはその方向性がうかがえるコンセプトカーが、今年秋の東京モーターショーに出展される見込みです。

未来的なデザインの都市向け小型EVに

待望のレクサス初となる電気自動車が間もなく公開されるようだ。同社は2019年秋に開催される東京モーターショーに、将来の市販化を見据えた小型EVのコンセプトを出展するという。

まだ名前がないこのコンセプトカーは、背が高くて箱型の都市部向けハッチバックで、レクサスが現在販売しているどんなモデルよりも未来的なデザインになるという。

EV化の噂もあるレクサスUX
EV化の噂もあるレクサスUX

「レクサスから将来発売されるクルマは、これと似たデザインになると思います」と、レクサス・インターナショナルでエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務める佐藤恒治はAUTOCARに語った。

ステアリングホイールの両側には、次世代インフォテインメント・テクノロジーを表示するスクリーンが左右に搭載され、それがインテリアの特色になるという。

インホイールモーターの実用化は数年後

レクサス初のEVとなるこのクルマの技術的な詳細や、市販化される時期については明らかにされていない。製品化する際には、競争力があり、説得力のあるクルマを作らなければならないと、佐藤は認めた。レクサスは2025年までにすべてのモデルに電動化バージョンを用意するという誓約を守るため、パワートレインの開発に多額の投資を行っている。

エンジニアたちは、電気自動車のベースとなるプラットフォームの設計に取り組んでいるところだ。それはおそらく、親会社のトヨタと共有することになるだろう。両ブランドは2020年代前半までに、合わせて10車種以上のEVをラインナップする計画を発表している。

インホイールモーターを搭載したコンセプト「LF-FC」
インホイールモーターを搭載したコンセプト「LF-FC」

レクサスはまた、インホイールモーターの研究にも力を入れているが、その技術を実用化するにはまだ数年かかると、佐藤は認めた。

「四輪にインホイールモーターを組み込み、それぞれを個別に制御すれば、非常に俊敏で、安定性も高く、そして運転が楽しいクルマが提供できると、われわれは期待しています」と、佐藤は語った。「われわれは引き続き、このエキサイティングな技術の実用化を追求していきます」

スピンドルグリルが消えることはない

一方、レクサスのデザイン部チーフを務める須賀厚一は、同ブランド初となる市販EVのデザインに取り組んでいる。最終的なデザインは、まだ豊田章男社長から承認を受けていないものの、須賀はAUTOCARに、「スピンドルグリルが完全に姿を消すことはないだろう」と語った。

「EVでも冷却は依然として必要になります」と、須賀は言う。「そしてスピンドルグリルは個性の表現であり、クルマの顔です。ブランド・アイデンティティに欠かせないものです。しかし、EVということであれば、お客様は何か未来的なもの、今までとは違うものも期待するでしょう」

スピンドルグリル
スピンドルグリル

東京で公開されるコンセプトを見れば、その方向性のヒントがわかるはずだ。

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