自衛隊車両 どんなひとが操縦? 乗った印象は? 陸自隊員に聞いてみた 総火演

公開 : 2019.08.28 17:20  更新 : 2019.08.28 21:31

小学生の夢、叶えた隊員 戦車の乗り心地は

日本の自衛隊が誇る最新鋭の戦車がこの「10式(ひとまるしき)戦車」である。

日本の地形や道路状況に合わせ、軽量コンパクトな戦車をめざして1996年から基礎研究が始まり、2001年に開発を開始。2009年12月に制式化された。

子どもの頃からの憧れだった戦車、10式戦車と隊員。
子どもの頃からの憧れだった戦車、10式戦車と隊員。

90式戦車に比べると6tも軽くなったことと、トランスミッションにCVTを採用していることから機動性が良いのが特徴。戦車としてはかなり速い最大70km/hの速度での走行も可能となっている。

小学生の頃に総火演に来て、「将来は戦車乗りになる!」と決意して今日に至る部隊最年少20歳の陸自隊員に「戦車の乗り心地」について話を聞いた。

「最初に乗った時は驚きと感動でした。やっぱりずっと憧れて、外から見ていた戦車に自分が触れて、自分が操っていることにまずは感動しました。10年以上ずっと乗りたいと思っていた戦車に乗れた時の感動は語りつくせません」

「教育隊での訓練は非常にハードでしたが、頑張れば戦車に乗れると信じてキツイ訓練にも耐えてきました(笑)」

ちなみに陸上自衛隊では19歳で大型免許から取得する。20歳で戦車の操縦ができることはかなりのエリートと言っていいだろう。

自衛隊の花形車両10式戦車1台当たりの価格は約10億700万円。2018年度には5両、2019年度には6両の調達(購入)が予定されている。

スペック

制式化:2009年12月
全長:9.42m
全幅:3.24m
全高:2.30m
全備重量:約44t
最高速度:約70km/h
搭載機関:水冷4サイクルV型8気筒ディーゼルエンジン
出力:1200PS/2300rpm
乗員:3名
装填方式:自動装填
情報共有:C4I
武装:
・44口径120mm滑空砲×1
・12.7mm重機関銃M2×1
・74式車載7.62mm機関銃×1

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