アウトドア・ファッションをA1に 新型 アウディA1シティカーバーに試乗

公開 : 2019.11.15 09:50

スタイルが気に入れば満足感は高い

車内には、A1シティカーバーとA1との違いは殆どない。着座位置が若干高くなっていることくらいだろう。操作性に優れたタッチモニター式のインフォテインメント・システムも付いてくる。フォードフィエスタ・アクティブに装備されているものより遥かに上等品だ。

前後ともに乗員空間はクラス標準で見れば優れている方。180cmを超えるような高身長の大人でも、フロントシートなら快適に座れるはず。リアシートは広々とはいえないかもしれないが、ミニよりは空間が確保されている。

アウディA1シティカーバー
アウディA1シティカーバー

荷室も大きく、形状も使いやすい。しかし、規格外に広いホンダフィット(欧州名:ジャズ)には敵わないけれど。

客観的にいえば、車高を持ち上げたメリットは現実世界では殆どないだろう。4輪駆動のクワトロの設定がないから、クロスオーバーはファッションに留まる。機能的な部分でのプラスは少ないのに、価格はA1と比較して2000ポンド(28万円)も高い。

フォード・フィエスタ・アクティブやフォルクスワーゲンTロックの方が、コストバリューで優れて見えてしまう。よりSUVらしいスタイリングだし、見晴らしも良い。

それでも写真を見て気にったのなら、A1シティカーバーを選んだ満足感は高いだろう。運転の質感も良く、車内の広さもほとんどの用途で不足はない。快適性にも優れ、インテリアの設えもアウディらしい仕上りだ。

アウディA1シティカーバーのスペック

価格:2万3580ポンド(333万円)
全長:4046mm
全幅:1756mm
全高:1483mm
最高速度:197km/h
0-100km/h加速:9.9秒
燃費:16.3km/L
CO2排出量:117g/km
乾燥重量:1170kg
パワートレイン:直列3気筒999ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:115ps/5000−5500rpm
最大トルク:20.2kg-m/2000−3500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック

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