[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

ロードテスト アウディA1 ★★★★★★★☆☆☆

2019.10.14

100字サマリー

コンパクトカーでもラグジュアリーになれることを示したA1がフルモデルチェンジ。しかし、少なくともスポーツサスと大径ホイールを装着したテスト車の乗り心地は、お世辞にもプレミアムとは呼べないものでした。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★☆☆☆
内装 ★★★★★★★☆☆☆
走り ★★★★★★★☆☆☆
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★★☆☆
快適性/静粛性 ★★★★★☆☆☆☆☆
購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆
スペック
結論 ★★★★★★★☆☆☆

はじめに

戦略的な選択の結果だが、アウディにはイマドキのコンパクトハッチバック、いわゆる欧州で言うところのスーパーミニというジャンルのクルマを造るメーカーだというイメージがない。

けれども、1974年にアウディ50が登場しなければ、そのバッジエンジニアリングモデルであるフォルクスワーゲンの初代ポロはなかった。今やこのクラスの代表格となったコンパクトカーが存在しなかったかもしれないのだ。

インゴルシュタットが短命な50から学んだことは、より大きくて目を引き、先進的で高級なクルマへと注力したほうがよいということ。そうして生まれた1980年代のオリジナル・クワトロや100、その後のA8などが、今のアウディの名声を築いた。

久方ぶりにコンパクトハッチバックへ回帰したのは1999年、斬新だが高価なA2でのこと。しかし、ビジネスとして軌道に乗せられるコンパクトカーが登場するのは、2010年まで待つこととなる。初代A1だ。

A1は、かつてとは逆に、当時のポロのプラットフォームなどがベース。やや遅ればせながら、BMWミニが席巻し、シトロエンのDSブランドなどがこれに挑んでいたプレミアムコンパクト市場でシェアを掴み取るのが狙いだった。

目立たないながらも、アウディの販売台数拡大に貢献したA1は、昨年、はじめてのフルモデルチェンジを実施。魅力的なエンジンラインナップでやっと英国に上陸したため、ようやくロードテストにかける機会がやってきた。

プラットフォームはフォルクスワーゲングループで多用されるコンパクトカー用のそれで、生産はドイツではなく、スペイン・マートレルにあるセアト本社工場で行われる。ルックスは、先代のキープコンセプトと思わせるが、はたして中身はどうだろうか。

 
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