アウトドア・ファッションをA1に 新型 アウディA1シティカーバーに試乗

公開 : 2019.11.15 09:50

完成度の高いコンパクトカー、アウディA1をベースにしたクロスオーバーが登場しました。小さなボディによる都市部での扱いやすさは魅力的で、スタイリングが気に入れば満足感は高いと英国編集部は評価します。ドイツで試乗しました。

アウトドア・ウェアをまとったアウディA1

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
アウトドア・ウェアをまとったアウディA1が、A1シティカーバー。SUVやクロスオーバーの人気は高まる一方だが、大きなボディサイズがゆえ、狭い街路での移動や駐車場探しはコンパクトカーと比べると簡単ではない。どんなドライバーでも楽しいと思える時間ではないだろう。

そんな前提もあって誕生したのが、完成度の高いA1をベースにした、A1シティカーバーだ。ホイールアーチや前後バンパーの下部にプラスティック製のカバーが付き、アウトドア・スタイルを明確に主張する。

アウディA1シティカーバー
アウディA1シティカーバー

フロントグリルにはアウディのSUV、Qシリーズと共通する6角形のものが与えられている。地上高は50mm嵩上げされ、岩場ではなく、歩道の段差を超えることも容易になった。見た目によらず、4輪駆動のクワトロの設定はない。

エンジンは1.0Lの115psと、1.5Lの150psの2種類のガソリンターボが用意される。アウディとしては初めてのコンパクトカーとSUVファッションとを融合させたクルマだが、他社にはライバルモデルが控えている。

英国にはかつてローバー・ストリートワイズというクルマがあったが、現行でもフォードフィエスタ・アクティブや、キアXシードなどが存在する。どちらもA1シティカーバーよりかなり安価。アウディとしては、プレミアムさで差別化を図りたいところだろう。

走り味や乗り心地はA1と同等に良好

クルマの中身としては、標準のA1と大きな違いはない。1.0LエンジンはA1 30TFSIに搭載されるものと同じで、試乗ではA1との相性は最適だと感じたユニット。低音を響かせながら、シティスピードまで力強く加速するし、高速道路での巡航走行にも不足のない粘りがある。

試乗車には7速デュアルクラッチATが搭載されていたが、急発進時の不要なためらいも殆ど感じられなかった。アウディ製モデルの中には、発進時に気になるクルマがあるだけに好印象だった。

アウディA1シティカーバー
アウディA1シティカーバー

お洒落をしたぶん、A1シティカーバーは標準のA1と比べて40kgほど重くなっている。しかし走行性能に与えた悪影響はほぼないといって良いだろう。0-100km/h加速をA1 30TFSIで比較すると0.4秒ほど遅いが、極わずかな差だから多くのドライバーは気づかないと思う。

乗り心地も通常のA1とほぼ同じ。フォルクスワーゲン・ポロと並んでクラス最高の乗り心地を備えていただけに、嬉しいところ。引き締められたサスペンションが付いてくるSラインの設定もない。無用に選んで、乗り心地を悪化させてることもないはず。

大きな起伏やスピードバンプでも、長さを増したサスペンション・トラベルのおかげで衝撃の吸収性も良い。ミニと比較しても快適だと思う。コーナリング時のボディロールは通常のA1よりも多めだが、運転を邪魔しない、充分に煮詰められた範囲に留まっている。

ステアリングの操舵感もグリップ力が感じられ正確。狭い道やカーブでも、不安感なくクルマを進めていける。狭い都市部でも充分軽快に操れるはず。ただし、フロントタイヤの状況はほとんどステアリングに伝わって来ない。

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