ランボルギーニJP 63 歌舞伎エディション アヴェンタドール/ウラカン/ウルスの限定車

公開 : 2019.11.25 17:00  更新 : 2021.10.11 09:26

ランボルギーニが、歌舞伎がテーマのアヴェンタドールなどを3台発表。猛牛オーナーから熱い視線を集めていました。SVJ 63ロードスターも日本初披露。写真38枚。

日本限定車「JP 63」とは

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

伊アウトモビリ・ランボルギーニが、大阪府で「ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019」を開催した。そのハイライトとなったのは、日本への感謝を込めて制作されたワンオフの特別仕様車、歌舞伎エディションの「JP 63」だ。

JP 63は、アメリカに次ぐ重要なマーケットである日本に向けたエクスクルーシブなモデル。題材には、日本文化を象徴する「歌舞伎」が選ばれた。

ランボルギーニJP 63(アヴェンタドールSVJロードスター)
ランボルギーニJP 63(アヴェンタドールSVJロードスター)

そこからインスパイアされたアヴェンタドール、ウラカンウルスの歌舞伎エディションが、チェントロ・スティーレによりデザインされ、アドペルソナムとの協業により製作されたのだ。

「歌舞伎」をテーマにしたことから、アンベールに先駆けて片岡愛之助さんが連獅子を実演。日本とイタリアの文化が融合したモデルの幕開けを飾った。

「歌」はアヴェンタドール

JP 63は、「歌舞伎」の文字が持つ意味から、歌=KA、舞=BU、伎=KIをテーマとし、それぞれ1台ずつが製作されている。

歌=KAは、Song(歌)をアイコニックな12気筒エンジン音と解釈して、アヴェンタドールSVJロードスターをベースに製作。カラースキムは歌舞伎の隈取からインスパイアされたもので、ヘッドライト回りのインパクトが強烈だ。

ランボルギーニJP 63(アヴェンタドールSVJロードスター)
ランボルギーニJP 63(アヴェンタドールSVJロードスター)

ボディカラーもビアンコ・シア(ホワイト)からロッソ・ムート(レッド)にグラデーションで変わってゆく凝ったもので、鮮烈な印象を放つ。インテリアは、日本の国旗を現すホワイトとレッドを基調にまとめられ、シートには扇がデザインされた。

「舞」はウラカン

2台目の舞=BUは、ダンスと解釈され、ファン・トゥ・ドライブできる俊敏でダイナミックな走りを楽しめる仕立てに。

こちらはウラカン・エボ・スパイダーをもとに、ロッソ・エフェスト(レッド)を基調にエアインテーク部分に隈取をイメージしたビアンコ・シア(ホワイト)の差し色を加えた。おとなしいカラーリングだが、繊細な色遣いだ。

ランボルギーニJP 63(ウラカン・エボ・スパイダー)
ランボルギーニJP 63(ウラカン・エボ・スパイダー)

パッセンジャー側のドアには「JP 63」のロゴが入ることで識別することが可能。

また、ドアのインナー・トリムには扇の刺繍が施され、特別な1台であることを主張している。

「伎」はウルス

3台目となる伎=KIは、技と解釈。誰が乗ってもフルに性能を発揮できる機動性と、360°の汎用性を備えるウルスをベースに製作された。

マット・ホワイトのボディカラーと、カーボンファイバー・パーツにはレッドのアクセントカラーが入る。インテリアはブラックとレッドのバイカラーとされ、スポルティーヴォ3台のつながりを表現している。

ランボルギーニJP 63(ウルス)
ランボルギーニJP 63(ウルス)

いずれもアドペルソナムと協力して素晴らしいペイントが実現できたという。今回は歌舞伎が題材だったが、チェントロ・スティーレでは常に世界のいろいろなところからインスピレーションを得ているそうだ。

歌舞伎エディションのJP 63はいずれも完売しており、価格はオーナーに敬意を表してシークレットだという。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

関連テーマ

おすすめ記事