【流麗なクーペボディに306ps】メルセデスAMG CLA35へ試乗 走りはルックス通り

2020.02.15

サマリー

最もシャープなルックスをまとう、メルセデスAMG製のジュニア・パフォーマンスモデルがCLA35です。ハッチバックのA35との価格差は小さいものの、その見た目に合う内容を得ているのか、英国の道で確かめました。

もくじ

運動性能の高さを漂わせるCLAクーペ
歯がゆい7速デュアルクラッチAT
ゴルフRより活発さを感じるCLA35
実用的なハッチバックか流麗なクーペか
メルセデスAMG CLA35クーペのスペック

運動性能の高さを漂わせるCLAクーペ

text:Simon Davis(サイモン・デイビス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
もしメルセデスAMGの35シリーズで、ハッチバックやサルーンが物足りなく見えてしまうのなら、新しいCLA35クーペを選ぶと良いだろう。標準のCLAであっても、なだらかに傾斜するルーフラインとシャープなフォルムは、それ以外のAクラスより格好いい。

アッファルターバッハを拠点とするAMGにより、高性能化が図られ、ボディにも専用のキットが施されたCLA35クーペ。一層の惹き付ける力を獲得していると思う。

メルセデスAMG CLA35クーペ(英国仕様)
メルセデスAMG CLA35クーペ(英国仕様)

メルセデスとしては、スポーティなボディは、ハッチバックやサルーンのA35よりドライビング面を重要視するユーザーに選ばれると考えているようだ。筆者としても、その理由は良くわかる。

スタイリッシュなボディをまとうCLA35だが、それ以外の部分はハッチバックと大きな違いはない。エンジンは2.0Lの4気筒ターボエンジンで、M260型と呼ばれるユニット。306psと40.7kg-mを発生するから、35シリーズとして歓迎できる共通点といえる。

7速デュアルクラッチATを介して、通常の路面条件では基本的に前輪駆動。だが電子制御されるマルチプレート・クラッチによって、必要に応じて最大50%の駆動力を後輪へも伝達することができる。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式で、リアがマルチリンク式。今回の試乗車、プレミアム・プラス・グレードの場合、メルセデスAMG製のアダプティブダンパーが装備される。

歯がゆい7速デュアルクラッチAT

通常のパッシブダンパーの場合、低速域での柔軟性に欠いていたことが記憶にある。アダプティブダンパーが、CLAと一緒の時間をさらに楽しいものにしてくれるのか、興味が湧くところだ。

眠気を誘うような英国南部、オックスフォードシャーの郊外の道を走らせてみると、CLA35は楽しい相棒に感じられる。AMGダイナミック・セレクトで、最も過敏な設定を選択してみる。アクセルペダルの反応は食い付くように高まり、M260ユニットは積極的に回りたがる。

メルセデスAMG CLA35クーペ(英国仕様)
メルセデスAMG CLA35クーペ(英国仕様)

CLA35クーペは、一般的な水準で考えればかなり速い。サウンド面では人工的な味付けが明確ながら、悪くはない。アクセルペダルを話すと、破裂音のようなサウンドが響く。ちょっとした魔法じかけのようだ。

ただし、よりハイパワーで魔法の度合いが強いA45 Sと比べると、加速時は額面ほど速くは感じられない。不思議なことに。加えて、7速デュアルクラッチATは少し歯がゆい部分となっている。

とっさのスロットル入力にも、WLTP対応後のフォルクスワーゲンやアウディの高性能モデルが搭載するデュアルクラッチATより、充分素早く反応はしてくれる。だが、優れた部分としてはその程度。

停止状態からの加速時は、ややつながりが尖すぎる。フルスロットルでレッドゾーン近く回すと、ATが自動的にシフトアップするのだが、その仕草も少しぎこちない。マニュアルモードを選ぶと、想像より簡単にレブリミットに当ててしまう。

3000rpmから4000rpm前後でシフトパドルを弾けば、とても滑らかに変速をこなしてはくれるのだが。

 
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