【シャラン兄弟車】セアト・アルハンブラが、3月末生産終了 VWシャランはどうなる?

公開 : 2020.04.06 18:40

VWシャランの兄弟車、セアト・アルハンブラの販売が、3月末で終了。SUV人気による需要低下と、電動モデルに集中するためと言われています。では、VWシャランの運命は?

シャラン 欧州販売は年末までか

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)

フォルクスワーゲン・グループの「セアト」ブランドは、唯一のミニバン「アルハンブラ」の販売を、今月末で終了することを明らかにした。

1995年の発売以来、ポルトガルにあるフォルクスワーゲン・グループの工場で、プラットフォームを共有するVWシャランと並行して生産されてきた。

VWシャラン
VWシャラン

一方のシャランも、1995年に発売。新型コロナウイルスによる混乱が落ちつけば生産が再開されるものの、ヨーロッパにおける販売自体は2020年末までとAUTOCARでは考えている。

電動モデルに焦点を当てる

セアトは、アルハンブラの販売終了に関して「時代の流れに合った、持続可能なメーカーであるために、古いモデルの見直しを行っています」

「戦略の一環として、セアト・レオン・プラグインハイブリッド、クプラフォーメンター・プラグインハイブリッドなどの、新しい電動モデルに焦点を当て、古いモデルをラインナップから外します」と述べている。

セアト・アルハンブラ
セアト・アルハンブラ

ミニバンのマーケットは、セアト・タラッコを含む、7シートのオプションが増加しているSUVの勢いにおされている。

そんな中でも、スペースと多様性により、大家族、企業、レンタカー会社などからの確かな需要で、アルハンブラは発売以来50万台近くを販売してきた。

アルハンブラとシャランの直接的な後継モデルは、現在のところ計画されていないが、VWグループは、将来のミニバンとして、電動モデルID.バズのような斬新なデザインを模索している。

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