【日本価格/スペック/内装は?】マクラーレン・エルバ(Elva) 新型アルティメット・シリーズを解説

公開 : 2020.04.06 17:03  更新 : 2020.04.06 17:25

マクラーレンの新型限定モデル「エルバ」の概要が、日本で発表。約2億円というオープントップ・モデルの価格、スペック、デザインを詳しく見ていきましょう。

はじめに 新型スーパーカー「エルバ」とは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

マクラーレン・オートモーティブは、アルティメット・シリーズの新型ロードスター「エルバ」の概要を日本で報道向けに公開した。

エルバ(Elva)という名称は、マクラーレンの創業者であるブルース・マクラーレンが1960年代に設計したレーシングカー、M1A/マクラーレン-エルバ M1A(マークI)/マクラーレン-エルバM1B(マークII)/およびM1C(マークIII)にちなんだものだ。

マクラーレン・エルバ・テーマM1A by MSO(ワンオフ・モデル)
マクラーレン・エルバ・テーマM1A by MSO(ワンオフ・モデル)

これらのマシンは、イノベーティブで魅力的なグループ7のマクラーレン・レースカーの「カスタマー」バージョンとして製作された。当時のマクラーレン・エルバでは、現在生産されているマクラーレンのロードカーに不可欠な、先進的なデザインとエンジニアリング・ポリシーが数多く体現されていた。

マクラーレン・オートモーティブでは「エルバ」の名称権利を取得して、まったく新しいロードスターにその名を与えたというわけだ。

では、マクラーレン・エルバは、いままでのアルティメット・シリーズとはどう違うのか、解説していこう。

エルバ 外観

マクラーレン・エルバは、ルーフも、ウインドスクリーンも、サイドウインドウもない、極端なデザインの2シーターだ。

いわゆるオープン・コクピットで、ビスポークのカーボンファイバー製シャシーとボディを備える。

マクラーレン・エルバ
マクラーレン・エルバ

低いノーズと特徴的なフロントフェンダー上部は、ドラマチックなフォルムを生み出し、同時に前方の視野を拡大。大きなカーボンファイバー製リアフェンダーはドアの前方からリアデッキまで流れるように伸びており、コクピット後ろのツインのリア・バットレスは展開可能なロールオーバー・プロテクションの採用により最小化されている。

キャビン上部の形状と構造がドライバーおよびパッセンジャーを包み込むことで、安全な環境を提供している(もちろん、ヘルメットを着用して走行することも可能だ)。

なお、固定式のウインドスクリーンを装備したバージョンも、ファクトリーオプションとして一部のマーケットでは注文できる。

エルバ 内装

車外と直接的に通じたドライビング・エクスペリエンスを強調するため、マクラーレン・エルバのエクステリアとインテリアには、明確な境界がない。

カーボンファイバー製ドアの最上部はカーブを描いてキャビンに流れ込み、硬度と強度に優れた軽量な複合素材が、写真のような魅力的な形状とフォルムを形づくる。

マクラーレン・エルバ・テーマM6A by MSO(ワンオフ・モデル)の内装
マクラーレン・エルバ・テーマM6A by MSO(ワンオフ・モデル)の内装

乗員の後方に位置する1対のバットレスも、シートの後方でキャビンに溶け込み、エルバのデザイン上の特徴を補完している。

ドライバーとパッセンジャーのシートの間を通るのは、バットレスの間から伸びるカーボンファイバーの円材。センターアームレストを支持し、エンジンスタートボタンや、ドライブ/ニュートラルおよびリバースのコントロール部分まで繋がっている。

ドアの開閉は、お馴染みのディヘドラル式。シートは専用デザインで、軽量なカーボン製のシートシェルは乗員の頭部、肩、背中を支えているだけでなく、キャビン上部の形状とシームレスに繋がっている。

インストルメント・クラスターはステアリングと連動しており、付加的な機能は中央に取り付けられた8インチの高解像度タッチスクリーン縦型モニターを通じて利用できる。

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