【完全データ比較】ダイハツ・タフトvsスズキ・ハスラー どちらを買うか、あなた次第

公開 : 2020.05.06 05:50  更新 : 2021.10.22 10:15

2020年6月下旬にダイハツ・タフトが発売される予定です。おのずとライバル候補として名前が挙がるのが、やはりスズキ・ハスラーでしょうか。室内環境や燃費、安全装備のデータをもとに、両車を比べてみましょう。

タフト&ハスラー SUVスタイルの軽

text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎)

新型コロナウイルス問題が収束すれば、2020年6月下旬にダイハツ・タフトが発売される。

プロトタイプが「東京オートサロン2020」に出展され、その後にダイハツのホームページ上でも情報が告知された。

ダイハツ・タフト(上)/スズキ・ハスラー(下)
ダイハツ・タフト(上)/スズキハスラー(下)

販売店では4月1日から詳しい内部資料を使って先行予約を開始しており、5月下旬から6月になると、価格も明らかにされて契約できる。

タフトはタントと共通のエンジンやプラットフォームを使う軽自動車で、ボディサイズは全長が3395mm、全幅は1475mm、全高は1630mmだ。

外観は水平基調で、ピラー(柱)やウインドウを直立させた。

フロントマスクに厚みがあり、ボディの側面を見ると、フェンダーやドア開口部の下側にブラックの樹脂パーツを備える。

SUVスタイルの軽自動車で、スズキ・ハスラーに似ている。

そこでタフトとハスラーを比べてみたい。

タフト&ハスラー 室内は広い部類

タフトのインパネは、外観と同じく直線基調だ。

タフトのホームページを見ると、エアコン吹き出し口などがオレンジ色でペイントされている。

スズキ・ハスラーのインパネ(上)/ダイハツ・タフトの内装(下)
スズキ・ハスラーのインパネ(上)/ダイハツ・タフトの内装(下)

ハスラーも外装色がオレンジなら、メーターパネルの縁取りなどに同じ色が使われ、両車とも似通った印象を受ける。

タフトは全高が1630mmと高めに設定され、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)もタントと同じ2460mmだから、室内は軽自動車では広い部類に入る。

ハスラーは全高は1680mmと高く、ホイールベースは2460mmとなる。

両車の室内で異なるのはシートアレンジだ。

シートと荷室 ハスラーが大幅に充実

両車の室内で異なるのはシートアレンジだ。

タフトはシンプルで、後席に前後のスライド機能は装着されない。

ダイハツ・タフトの内装透視図。後席に前後のスライド機能は装着されない。
ダイハツ・タフトの内装透視図。後席に前後のスライド機能は装着されない。

後席の背もたれを前側に倒した時、座面も連動して下がり、床の低い大容量の荷室に変更する機能もない。

ハスラーにはこれらのシートアレンジが採用され、後席のスライドや座面の昇降機能はすべて左右独立式だ。

シートアレンジと荷室の使い勝手は、ハスラーが大幅に充実する。

そしてハスラーの後席にはスライド機能が備わるため、後端に寄せると足元空間を広く確保できる。

前後席に座る乗員同士の間隔(最大値)は1035mmだ。その点でタフトは900mmだから約14cm狭い。

その代わりタフトの座面は固定されるため、座り心地の柔軟性やボリューム感は確保しやすい。

両車ともにSUV感覚の軽自動車だから、荷室には水洗いの可能な処理を施した。収納設備やトレイも豊富に採用されている。

記事に関わった人々

  • 渡辺陽一郎

    Yoichiro Watanabe

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。買い得グレードを見極める執筆も多く、吉野屋などに入った時も、どのセットメニューが割安か、無意識に計算してしまう。

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