【DBXの生産再開】アストン マーティン・ラゴンダ 工場を再稼働 新型コロナウイルス

公開 : 2020.05.11 11:37

アストン マーティンが、生産活動を再開しました。防護具の製造・医療用車両のメンテナンスで、新型肺炎の医療現場を支えてきた同社。とうとう、工場を再稼働しました。「DBX」の生産も回復しつつあります。

5/5~ 段階的に再開

英国の高級車メーカー、アストン マーティン・ラゴンダ社が、5月5日から生産を徐々に再開した。

同社はこれまでの期間、個人防護具(PPE)の製造、イギリス国営の国民保健サービス(NHS)のスタッフ用車両を無償で緊急修理するという形で、新型コロナウイルス感染症との闘いをサポートしてきた。

SUVモデル、アストン マーティンDBXの生産を行うウェールズ南部のセント・アサン工場。
SUVモデル、アストン マーティンDBXの生産を行うウェールズ南部のセント・アサン工場。

再稼働に向けて同社は、労働組合と緊密に連携したうえで、セント・アサン工場での作業を安全に再開できるように、詳細な職場復帰手順を策定。英国・ゲイドン本社工場の従業員も、ほかの様々な拠点のオフィス/サポート・スタッフとともに、後日職場に復帰していく。

「拠点業務手順」は、各従業員、同僚、その家族、そして社会全体を保護することを目的としたものだ。

ソーシャル・ディスタンシング、健康、衛生に関する指示は、従業員が家を出る準備から会社に到着するまでの手順、拠点内の移動、休憩・食事、仕事中に気分が悪くなった場合の対処、訪問者・請負業者との接触方法、帰宅時の手順など、あらゆる側面に及んでいる。

アストン マーティン・ラゴンダの各拠点を移動する際や、生産車の配車の際に使用する、個人防護具(PPE)管理の詳細なガイダンスも作成された。

「従業員の安全と健康を最優先」

さらに、生産現場における従業員の数を制限し、指定された時間に働くことで、彼らの行動をサポートし、社会的距離を保つための数十項目に及ぶ行動指針・指示も作成されている。

また、復帰する全従業員には、PPEが提供されるほか、現場では常にマスクを着用し、職場に到着したときには体温測定も実施される決まりだ。

SUVモデル、アストン マーティンDBXの生産を行うウェールズ南部のセント・アサン工場。
SUVモデル、アストン マーティンDBXの生産を行うウェールズ南部のセント・アサン工場。

アストン マーティン・ラゴンダ、セント・アサン工場生産担当ディレクターのスコット・ワードは、「慎重かつ段階的に工場の生産を再開するにあたり、従業員の安全と継続的な健康を守ることを、何よりも最優先しました」と話す。

「セント・アサン工場では、ブランド初のSUVであり、ファンの方々が待ち望んでいるDBXの生産を段階的に再開するための準備が進められました。この準備作業では、従業員の健康と安全を守ることに加え、当然のことながら、非常に厳しい医療の最前線で献身的に働いている国民保健サービス(NHS)のスタッフの負担をこれ以上増やすことのないように全力を尽くしました」とコメントしている。

おすすめ記事