【詳細データテスト】 ベントレー・フライングスパー F40と同等の加速 期待以上のハンドリング 快適性には注文あり

公開 : 2020.07.25 11:50

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

フライングスパーの16万8300ポンド(約2356万円)という車両価格はおいそれと手を出せるものではないが、このクルマを手に入れる上では出発点にすぎない。軽い気持ちでオプションを選んでいくと、すぐに20万ポンド(約2800万円)近くなってしまう。

テスト車は標準装備の21インチホイールを履き、オーディオももっとも安価な仕様だが、装着したオプションは2万6645ポンド(約373万円)相当にものぼる。これは、ベントレー・ローテーティングディスプレイの4770ポンド(約66.8万円)、ミュリナー・ドライビングスペシフィケーションの9535ポンド(約133.5万円)などを含む金額だ。

高級サルーンは、ハイエンドクラスの他車種ほどには残価が見込めないと予想される。フライングスパーとゴーストの値落ち率は同程度だが、マイバッハはショッキングな落ちっぷりだ。
高級サルーンは、ハイエンドクラスの他車種ほどには残価が見込めないと予想される。フライングスパーとゴーストの値落ち率は同程度だが、マイバッハはショッキングな落ちっぷりだ。

ただし、次期ゴーストが20万ポンドを切ることはありそうもないのだから、フライングスパーが取り立てて高額だとはいえない。そもそも、この手のクルマでコストパフォーマンスを語るほうが見当違いな気もするのだが。

燃費は、覚悟していたほどにはひどくない。テスト時の平均値は8km/Lジャスト、ツーリングでは11.5km/Lというのは、635psの12気筒を積む2.5tの大柄な高級車としては上出来だ。

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