クラシックな内外装に目を奪われる ベントレー 3台のワンオフモデル発表

公開 : 2025.10.22 17:45

ベントレーは、かつてのTシリーズ、ターボR、コンチネンタル・フライングスパーを記念する3台の特別モデルを発表しました。各モデルのスピリットを継承し、それぞれの特徴を忠実に再現したカラーと内装を備えています。

歴史的なモデルの特徴を忠実に再現

ベントレーは、3つの重要なアニバーサリーを記念する特別モデル3台を発表した。

今年、『Tシリーズ』が発売60周年、『ターボR』が40周年、そして『フライングスパー』は生産開始20周年を迎える。

ベントレー・フライングスパー・アズールとTシリーズ
ベントレー・フライングスパー・アズールとTシリーズ    ベントレー

それぞれのモデルへのオマージュとして、ベントレーのビスポーク部門マリナーが同じカラー、トリム、そして「スピリット」を備えた3台のワンオフモデルを製作した。

同社は、「これらのモデルは、ベントレーの4ドア・セダンを形作る上で重要な役割を果たし、今日のフライングスパーに至る途切れない進化の系譜を築きました」と述べた。

Tシリーズは1965年のパリ・モーターショーで発表された。ベントレーとして初めて、別体構造ではなくモノコックシャシーを採用したモデルだ。最高出力202psの6.2L V8エンジンを搭載し、0-100km/h加速10秒強を誇った。

その60周年を祝うのが、『フライングスパー・アズール』の特別仕様車だ。こちらもV8エンジンを搭載するが、出力は680psと大幅に強化。6本スポークのアルミホイールデザイン、シェルグレーのボディカラー、ブラック/グレーのインテリアレザートリムはTシリーズを踏襲している。

ターボRは1985年の登場時、0-100km/h加速わずか7.0秒という性能を実現し、ブロワーの復活と評された。これは302psのターボチャージャー付き6.75L V8エンジンによるものだ。

ベントレーは当時、ロール剛性が50%向上したことで、前モデルよりもはるかに優れた走行性能を実現したと発表している。これらの要素が相まって、発売後すぐに9か月のウェイティングリストが生じるほどの人気を博した。生産台数は約4000台に上る。

それから40年を経て、当時のターボRに匹敵する特別な『フライングスパー・スピード』が誕生した。このワンオフモデルはターボRと同じブルックランズ・グリーンの塗装、モナコ・イエローのインテリアトリム、スイープスポークのアルミホイール(22インチ)、リネン素材を採用している。

フォルクスワーゲン・グループ時代初の4ドアベントレーであるW12コンチネンタル・フライングスパーは、2005年にW12コンチネンタルGTを基に誕生した。フライングスパーの名を冠したモデルは、1958年以来初だった。

6.0L W12エンジンを搭載し、最高出力557psを発生。4名の乗員を乗せて最高320km/hまで加速する性能を持つ。

その発売20周年を記念し、マリナーは同等の速度性能を持つフライングスパー・スピードの特別仕様車を製作した。サイプレス塗装、10スポークアルミホイール、グリーンレザーとダークバーウォールナットのインテリアを組み合わせている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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