【環境にやさしいオフローダー】ジープ・ラングラー4xe 375psのPHEV 2021年初頭、導入へ

公開 : 2020.09.14 11:50

ジープ・ラングラーのPHEVが、2021年に世界中のマーケットに投入されます。2Lエンジンとバッテリーを組み合せ、航続距離40kmを実現。モーターのトルクを活かし、新次元のオフロード性能を提供します。

ラングラー4xe(フォーバイイー)とは

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

ジープは、ラングラーのプラグインハイブリッド仕様、4xe(フォーバイイー)を導入する。

375psを発揮し、モーターのみで最大40kmの航続距離を実現するオフロードモデルで、2021年の初めに世界に向けてローンチされる。

ジープ・ラングラー4xeルビコン
ジープ・ラングラー4xeルビコン

ジープは、今後数年間ですべてのラインナップへの電動モデル投入を目指している。

今年初めに明らかにされたラングラー4xeは、レネゲードとコンパスに続くPHEV仕様となるわけだ。

電動化されたラングラーは、最も「高度な技術を備えた、環境にやさしい」四輪駆動モデルと呼ばれており、標準モデルに比べ、オンロードとオフロードの両方で使いやすさが向上すると言われている。

ターボチャージャー付き2.0L 4気筒ガソリンエンジンと、容量17kWhのバッテリーパックを組み合わせたドライブトレインを採用。

減速時にベルト一体型スターター/ジェネレーターによってエネルギーを回収し、エンジンの前とギアボックスの前にそれぞれ取り付けられた、2基の電気モーターに電力を供給する。

バッテリーは、車体左側にある充電ポートを介して、チャージすることも可能となっている。

従来の内燃エンジンのラングラーと同様、四輪駆動機能を備え、動力は8速自動変速機を介して両車軸に送られる。

ラングラー4xeの、システム出力は、現在英国で提供されている最も強力なモデルよりもさらに103ps多い375ps、トルクは59%も勝る64.9kg-mとなっている。

新レベルのオフロード・パフォーマンス

バッテリーパックは、リアシートの下に取り付けられ、オフロード走行時の障害物から保護。標準モデルと同等のインテリアスペースも確保することになった。

すべての新しい電装品が耐候性になっており、標準モデルと同じ最大渡河性能76.2cmを実現する。

ジープ・ラングラー4xe ルビコン
ジープ・ラングラー4xe ルビコン

ドライブモードは、EV走行、ハイブリッド走行、eセーブと呼ばれるガソリンエンジン走行の3種類を用意。

新設定の「エココーチング」ディスプレイを使い、充電時間やパワーフローのモニタリング、回生機能の最適化、運転履歴の確認などを行うこともできる。

また、「マックス・リジェン」機能を使うことで、「より積極的に」回生ブレーキを使用し、電気エネルギー生成を最適化することができる。

ジープは、「4×4ドライブトレインに、電動パワートレインを統合することで、ラングラー4xeのオフロード・パフォーマンスを、新しいレベルに引き上げる」と語っている。

モーターによる瞬間的に発生するトルクにより、燃費を向上させ、騒音を最小限に抑えながら「より正確でコントロールされたオフロード体験」が可能になるという。

ラングラー4xeは、3種類のグレードが用意される。

エントリーレベルの4xe、およびミドレンジのサハラには、フルタイムの四輪駆動、2段階スピードのトランスファーケース、そして頑丈なダナ44アクスルを装備。

トップレンジのルビコンは、アップグレードされたロックトラック4×4システム、アクスルロッカー、優れたホイール・アーティキュレーション、サスペンションの作動領域を広げるフロント・スウェイバー・ディスコネクトによってオフロード走破性能を向上。

ラングラー4xeのラインナップのスタイリングは、標準モデルのスタイリングとほぼ変わらないが、ブルーの牽引フック、バッジ、インテリアなど、ハイブリッドモデルらしいデザインが追加されている。

同ブランドのボスであるクリスチャン・ムニエは「ジープは、最も環境にやさしいSUVブランドを目指しています」

「ジープのラインナップを電動化することによって、効率的で楽しいドライビングを提供できるのです」

「さらに多くのジープのオフロード機能を、静かな環境で楽しんでいただけるでしょう」と述べている。

ラングラー4xeハイブリッドの、販売価格はまだ明らかにされていない。

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