【PHEVの小さなオフローダー】ジープ・レネゲード4xeへ試乗 個性と走破性 前編

公開 : 2020.09.15 10:20

電気の力だけでも充分に良く走る

アナログメーターによる、エンジンのレブカウンターとPHEVのパワーメーターが2つ並び、新しい。スピードメーターは、パネル中央のモニターに表示される。モニターは明るく、表示は鮮明だ。

インテリアは、堅牢さや使いやすさが最優先。洗練されたデザインや、高級感のある素材は、二の次だといえる。しかし、ジープらしい造形があちこちに散りばめられ、見つけるたびに笑顔になる。ジープ・ブランドのSUVだということを、思い出させてくれる。

ジープ・レネゲード4xe トレイルホーク(欧州仕様)
ジープ・レネゲード4xe トレイルホーク(欧州仕様)

観察はこのくらいにして、走り出してみよう。

電気の力だけでゆっくり走っている場面で、一番耳に入ってくるのは、自車の接近を歩行者へ知らせる不思議な電子音。時折、ブーンと大きな変圧器の唸りのような音が、かき消すように重なる。冷却システムの作動音なのだろう。

レネゲード4xeは、EVモードで充分良く走る。電気モーターだけで130km/hの速度までカバーでき、エンジンを停止させたまま運転することも難しくない。それ以上の速度になると、エンジンが自動的に始動する。

エンジンが回転を始めると、その事実がしっかりドライバーへと伝わる。4気筒のガソリンエンジンは、PHEVの中では特に静かなユニットとはいえない。

回転の上昇とともに、エンジンのノイズと頑張っているフィーリングが、高まっていく。速度が落ち着けば、エンジンの存在は目立たなくなるけれど。

この続きは後編にてご紹介したい。

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