【RS6アバントに挑む】メルセデスAMG E 63 Sエステートへ試乗 マイナーチェンジ

公開 : 2020.10.05 10:20

先日メルセデスEクラスがフェイスリフトを受けましたが、AMG版もアップデート。アウディRS6アバントと並ぶ、豪腕ステーションワゴンの2トップ態勢に変わりはありません。ドイツの一般道で英国編集部が評価しました。

もくじ

エンジンは従来どおり4.0LのV8ツインターボ
あっという間に289km/hのリミッターへ
RS6アバントに挑むE 63エステート
メルセデスAMG E 63 S 4マティック+ エステート(欧州仕様)のスペック

エンジンは従来どおり4.0LのV8ツインターボ

text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
メルセデス・ベンツEクラスのフェイスリフトに合わせて、メルセデスAMG E 63にも小さな変更が加えられた。今回の試乗はステーションワゴンのエステートだが、4ドアサルーンもラインナップすることは従来どおり。

筆者としては、もしドイツ御三家のハイパワー・モデルを選ぶなら、ワゴンボディの方が良いと思う。以前から、いつもそうだ。

メルセデスAMG E 63 Sエステート 4マティック+ (欧州仕様)
メルセデスAMG E 63 Sエステート 4マティック+ (欧州仕様)

フェイスリフトということで、ルックスにも小さなリフレッシュが施された。フロントグリルは新しくなり、空気抵抗を改善。風切り音も小さくなっている。

テールライトやリアバンパー、ディフューザーも造形が見直された。新デザインのアルミホイールが、きりりと足元を引き締め、お色直しは完了となる。

車内で一番大きな変化は、インフォテインメント・システムが最新版になったこと。従来までのロータリー・ダイヤルのコントローラーがなくなり、センターコンソールにはタッチパッドが用意された。

ステアリングホイールも新デザイン。ダブルスポークが与えられ、タッチセンサーがレイアウトされている。センターモニターもタッチ式だから、最大で3種の手段でシステムの操作が可能だ。

エンジンには変更はない。4.0LのガソリンV8ツインターボで、通常のE 63と、E 63 Sの2段階の出力に設定される。英国へ導入されるのは、上位のSのみ。611psと86.5kg-mを発生する。

あっという間に289km/hのリミッターへ

9速ATはトルクコンバーターではなく、湿式多板クラッチを採用。 AMGスピードシフトMCTと呼ばれ、軽量でレスポンスに優れる。

サスペンションは、快適性を高めるために調整を受けた。ハード面での変更はないものの、ブッシュ類が変更され、ダンパーは油圧が高められている。

メルセデスAMG E 63 Sエステート 4マティック+ (欧州仕様)
メルセデスAMG E 63 Sエステート 4マティック+ (欧州仕様)

フェイスリフト前のE 63と交互に運転できれば、慣れない道でもクルマがどれだけ改善しているのか、良く確かめられる。しかし、今回は叶わなかった。

前期型のE 63の記憶では、少なくとも傷んだ路面での衝撃吸収性は、最新版並みに良かった印象はない。本来あるべき乗り心地は、こうだったのだ。乗り心地は角が削られ、車重が2t近くあるステーションワゴンとしては、感心できる。

ドライビング体験は、後輪駆動の感覚が強い。必要になれば四輪駆動として、不足ないトラクションも得られる。86.5kg-mという屈強な最大トルクが簡単に引き出せるから、四輪駆動の出番は意外と多い。

V8ツインターボ・ガソリンエンジンは、サウンドも良い。低回転域から力強く、そのまま高回転域まで持続する。速度制限のないドイツのアウトバーンなら、AMG E 63 Sエステートのベストを楽しめるはず。

128km/hで走行中、前方が開けたら、アクセルペダルへ力を込める。V8エンジンは間髪入れず反応し、あっという間に289km/hのリミッターへ到達することだろう。

今回の試乗車では、一度300km/hの速度がメーターへ表示される瞬間もあった。それでも、加速はまだ続く気配だった。

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