【725kgに431ps】ラディカルSR10に試乗 フォード製2.3Lユニット サーキット専用スポーツ 前編

公開 : 2020.12.08 10:25

サーキットマシンとして登場した、ラディカルSR10。2.3Lフォード製エンジンが431psを発生し、パワーウエイトレシオはマクラーレン・セナを凌駕します。圧倒的なパフォーマンスに、英国編集部は惹き込まれたようです。

もくじ

SR8に並ぶパフォーマンスをSR10で
本気のサーキット走行会に挑む人へ
重量出力比はマクラーレン・セナ以上

SR8に並ぶパフォーマンスをSR10で

text:Andrew Frankel(アンドリュー・フランケル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
英国東部、ピーターバラを拠点とするラディカル社。過去20年間に生産されたスポーツカーは、2200台にも及ぶ。

ラディカルが生みだすクルマの大多数が、サーキット専用モデル。それらは世界中の様々なレースシリーズへ参戦しているだけでなく、ラディカルによるワンメイク・レースも開催されている。

ラディカルSR10(英国仕様)
ラディカルSR10(英国仕様)

「スポーツカーに特化したメーカーとして、世界で最も生産台数が多い」とラディカルは主張する。そんなブランドから、新しいサーキット用マシン、SR10が誕生した。

SR10が目指すところは、SRシリーズの中でフラッグシップとなっている、SR8に並ぶパフォーマンスを提供すること。しかも、高額なメンテナンス費用に悩まされることなく。

このラディカルSR8が搭載するのは、10,500rpmで416psを絞り出す特別な2.7L V8エンジン。15年前に、公道走行が可能な仕様でニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを6分55秒で周回した。当時の最速タイムを記録したクルマだ。

維持を容易にするため、新しいSR10は6900rpmで431psを発生する、2.3Lのフォード製エコブースト・エンジンを搭載する。最大トルクは31.8kg-mだったSR8より大幅に高く、52.4kg-mを獲得している。

この数字からわかるとおり、2.3Lユニットはフォード・フォーカスSTのものをブーストアップしただけではない。特注の鍛造ロッドとピストンを組み、ギャレット社製ターボで過給。ライフ・レーシング社製のECUで管理している。

本気のサーキット走行会に挑む人へ

専用設計のドライサンプ・システムとレース用エグゾーストも採用。トランスミッションは、F2マシン用に開発された、ヒューランド社製の6速シーケンシャルが載る。

この内容で車重は725kg。スリックタイヤを履き、空力重視のボディで覆われる。

ラディカルSR10(英国仕様)
ラディカルSR10(英国仕様)

サスペンションは前後ともにフル調整式のダブルウイッシュボーン。仕様を並べるだけでも、なかなか手強そうなパッケージングだ。ただし、英国価格は税別で10万ポンド(1350万円)を超える。

このラディカルSR10は、本格的なレーシングマシン。ナンバーの取得も可能な、同社の販売で半数を占めるSR3やニュルブルクリンクを攻めたSR8とは、違うドライバー層をターゲットにしている。

「エクストリームなサーキット性能は欲しいものの、レース参戦はしていないようなドライバーにとって、理想的な選択」だとラディカルは説明する。本気のサーキット走行会に挑む人やカークラブのメンバーが、主要な購買層になると考えている。

ラディカルSR10に乗り込むには、コクピット横に高く伸びるプロテクション・バーを乗り越える必要がある。着座位置はとても低い。とっても。

ラディカルのスタッフが手を貸してくれ、シートベルトをきつく締めて、クルマに身体が固定される。新設計のステアリングホイールの中央には、スクロール表示が可能な大きな液晶モニターが付いている。

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