【使いまわしにも事情がある?】同じ車名だけど全く別のクルマになったモデルたち SUVクラウンは許せる?

公開 : 2021.01.02 17:45  更新 : 2021.10.13 12:18

車名流用を得意とするホンダ

ビートやインテグラ、トゥデイにストリームとバイクとクルマ両方に同じ名前を付けることもあるホンダ。これは2輪と4輪両方を手掛けているからこそできる芸当と言える。

例えば、現在はフィットの輸出名でも知られるジャズだが、これはもともと初代シティの欧州での販売名として使われたもの(当時欧州ではシティの名前がすでにオペルによって登録されていた)。

ホンダ・フィット
ホンダ・フィット

その後は日本国内でアメリカンタイプの原付バイクに使われ、93年にはいすゞからSUVのミューのOEM供給を受けた際の名前としても使われている。

1999年に登場したアヴァンシアは、ステーションワゴン風なスタイリングであるが、広い室内空間を後席優先のリムジン的なコンセプトで活用した稀有なモデルであり、エンジンも直4の2.3Lのほか、V6 3.0Lも用意する優雅なモデルだった。

残念ながらそのコンセプトを引き継ぐモデルは現在存在していないが、その名前だけを受け継いだのが中国市場専売のSUVである。

現地のフラッグシップモデルとしての役割も持つアヴァンシアは、1.5Lターボのほか、2.0Lターボエンジンもラインナップし、9速ATを組み合わせる魅力的なパワートレインを持っており、日本でも販売したら人気が出そうな雰囲気を持っている。

このように、車名を使いまわすというケースは決して珍しいことではないが、よくよく振り返ってみるとそこまでイメージが浸透していないものに限られているようにも思える。

となると、やはりクラウンがSUVとなるのは違うような気がしてしまうのだが、皆さんはどうお考えだろうか。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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