【IS、極まるか?】レクサスIS 現行世代のビッグマイチェンに触れる  350 Fスポーツ/300hバージョンL 比べて評価

公開 : 2021.01.04 22:32  更新 : 2021.12.27 23:49

2013年登場のスポーツセダン「レクサスIS」。2か月まえにビッグマイナーチェンジを実施。V6車とハイブリッド車を比較すると、IS350 Fスポーツの完成度が際立ちました。

改良新型レクサスISとは

text:Shigeo Kawashima(川島茂夫)

レクサスセダンでは最小モデルであり、コンパクトサイズを活かしたスポーツセダンとして誕生したのがIS。

もっとも、代を経る毎に車体サイズを拡大し、現行モデルでは全長4.7m級となり、コンパクトとも言い難いのだが、FRスポーツならではの操る楽しさを求める姿勢は初代から変わっていない。

11月にマイナーチェンジを果たしたレクサスIS。スポーティな「350 Fスポーツ」、ラグジュアリーな「300hバージョンL(写真)」を乗り比べた。
11月にマイナーチェンジを果たしたレクサスIS。スポーティな「350 Fスポーツ」、ラグジュアリーな「300hバージョンL(写真)」を乗り比べた。    前田恵介

このMCは内外装のフェイスリフトと安全&運転支援機能のアップデートなどの変更が加えられているが、見所は走りの熟成。

ニュルブルックリンクでの経験をもとに2019年4月に新設された下山テストコースで走り込みを行い、機械では計測できない人間の感性領域にまで踏み込んだ操縦性を追求。スポット打点の追加などによる車体剛性の向上などのハードウェアの改良も加えられている。

新型には3タイプのパワートレインで全10仕様用意されるが、試乗したのは最もスポーティな350 Fスポーツとラグジュアリー系の最上位となる300hバージョンL。

前者はISのコンセプトそのもの、後者は「小さな高級車」の側面も持つモデルである。

IS350 Fスポーツ どんな感じ?

先代ISには、「IS F」という5LのV8を搭載したスーパースポーツが存在した。

レクサス車のパフォーマンスを象徴するモデルでもあったが、現行RCの登場によりRC Fにバトンタッチしている。現行型にIS Fに相当するモデルは設定されていないのだが、350 Fスポーツにはその精神が継承されているように思えた。

試乗したIS350 Fスポーツは、メーカーOPのトルセンLSD(リアディファレンシャルギア)を装備。
試乗したIS350 Fスポーツは、メーカーOPのトルセンLSD(リアディファレンシャルギア)を装備。    前田恵介

搭載エンジンは3.5LのV6。現行ISでは唯一の6気筒車であり、グレード展開はFスポーツ/2WDのみとなっている。

装着タイヤも含めて外観は他のFスポーツと共通だが、専用OPとしてリア・トルセンLSDを設定し、ISの中でもスポーツ性にこだわった設定。

最大トルクは38.7kg-mにも達するが、ふつうに走らせていると小気味よさは今ひとつ。浅いアクセル開度の穏やかな踏み増しでは初期反応が緩い。

最大トルク発生回転数が4800rpmで、しかもV6なら誉めるべきなのだろうが、ハイブリッド車などの電動パワーアシスト採用車が増えたせいか、相対的に低負荷低回転での応答遅れを意識してしまう。

深く踏み込み高回転を使って加速させれば、最近は少なくなった高回転型NAエンジンの心地よさが溢れ出る。

排気音のエンジンフィールも粗野な部分がなく、非エコ運転ではあるがマニュアル変速を使い中高回転で走らせたくなるパワートレインである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    川島茂夫

    Shigeo Kawashima

    1956年生まれ。子どものころから航空機を筆頭とした乗り物や機械好き。プラモデルからエンジン模型飛行機へと進み、その延長でスロットレーシングを軸にした交友関係から自動車専門誌業界へ。寄稿していた編集部の勧めもあって大学卒業と同時に自動車評論家として自立。「機械の中に刻み込まれたメッセージの解読こそ自動車評論の醍醐味だ!」と思っている。
  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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