日産キャシュカイ1.5 dCi アセンタ2WD

■どんなクルマ?

第2世代の日産キャシュカイ(日本名:デュアリス)の中でも最も英国でセールスを伸ばすと予想されるグレードがこの1.5ℓディーゼル・ターボ・モデルだ。価格は£20,000(345万円)以下からで、CO2排出量は99g/kmという値を持つ。ファミリー・ハッチバックよりももう少し使い勝手の良いモデルを探している法人ユーザーにはもってこいのモデルと言えよう。ここ7年連続で英国でのセールス・トップ10に入り続けているキャシュカイだが、果たして2代目はどんな評価を与えられるのだろうか。

エンジンについては新たなものの投入は見送られてたが、カー・セーフティやコネクティビティ・テクノロジーの向上を中心にシャシーは一新された。

■どんな感じ?

スタイリングは低くなってはいるが、室内空間は拡大されている。より優雅で効率的になり、仕上がりもよく装備も充実している。これといった特徴はないが、非常によくまとまっているということができよう。とにかく広くなった室内は特筆もので、ヘッド・クリアランス、ニーおよびエルボー・スペースは充分な余裕がある。キャビンの材質自体は素晴らしいものではない。しかし、そのクオリティは高く、控えめな内装にはあっているようだ。

1.5ℓのターボ・ユニットは非常に静かなのが特徴。極めて低い回転での反応が少しばかり鈍いが、中速域以上のレスポンスは良く、大きなハッチバック・ボディに充分な加速力を与える。と同時に、現実的な燃費も良い。どんな場合でも20km/ℓはマークするのだ。

横方向の揺れについても改良が施されたようだ。新しいキャシュカイは、トーション・ビーム・リア・サスペンションを持つが、全車標準でダブル・ピストン・タンパーが取り付けられている。これは、別々に動く2つのダンパーがつけられているのではなく、高周波と低周波の衝撃を別々のダンピング・レートを持つショックで吸収するというもの。これにより非常に静かで円滑な衝撃吸収が可能となっているのだ。ボディ・コントロールも適切かつ従順で、小さなくぼみのような凹凸には全く影響されない。特に強健で刺激的というわけではないが、そのハンドリングは良い。特に、最も軽い状態でも適度な重さを持ち、高いグリップと安定性を示してくれた。

ロールも少ない。もちろん、積極的にコーナリングを楽しむ類のクルマではないのは言うまでもない。また、高速域でも安定したドライっビングが味わえた。

■「買い」か?

もちろん「買い」だ。日産キャシュカイは、これまであまり主張のなかったクロスオーバーの中にあって、慎重なコンセプト作りと微調整を行い西ヨーロッパの成熟した雰囲気をもたらしたクルマである。この度キャシュカイは、その主張はそれほど強くないが、よりナチュナルな使い方ができるドライバーズ・カートして熟成されているのだ。

(マット・ソーンダース)

日産キャシュカイ1.5 dCi アセンタ2WD

価格 £20,840(360万円)
最高速度 180km/h
0-100km/h加速 12.4秒
燃費 26.3km/ℓ
CO2排出量 99g/km
乾燥重量 NA
エンジン 直列4気筒1461ccターボ・ディーゼル
最高出力 109bhp/4000rpm
最大トルク 26.5kg-m/1750-2750rpm
ギアボックス 6速マニュアル

 
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