【ローンチ時は最大646ps】アウディRS eトロンGTへ試乗 タイカンと基礎を共有

公開 : 2021.03.17 08:25

アウディが新投入した純EVスポーツサルーン、eトロンGTの高性能版がRS。ブランドらしさを得つつ、ポルシェとの近さも感じるようです。英国編集部が評価しました。

もくじ

83.7kWhのバッテリーで航続距離455km
最大646psを発揮するツインモニター
アウディらしい性格付けを感じ取れる
タイカンと同じくらい気に入った
アウディRS eトロンGT(欧州仕様)のスペック

83.7kWhのバッテリーで航続距離455km

text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
個性を確かめたい。初めにそう思った。

ベースのほとんどを共有する異なる純EVから、ブランドらしさを感じ取ることはできるだろうか。どちらも、プレミアムとパフォーマンスに重きをいている。

アウディRS eトロンGT(欧州仕様)
アウディRS eトロンGT(欧州仕様)

今回試乗したのは、アウディ製純EVのRS eトロンGT。eトロンGTの速い方だ。RSは、アウディRS6やRS7と同じ意味合いだから、相当に速いことは想像できる。少し遅い方のレポートも、追ってご報告できるだろう。

eトロンGTは、大きなボディの5シーター・サルーン。全長は約5mあり、アウディA6とほぼ同じ長さがある。全幅はA6より広く、全高はより低い。筆者には眼を見張るほどのルックスに見える。印象は様々だろう。

このeトロンGTがベースとするのは、フォルクスワーゲン・グループが開発したJ1と呼ばれるプラットフォーム。ポルシェ・タイカンも採用するものだ。

ホイールベースやバッテリー容量、モーターの搭載位置や最高出力の一部まで、タイカンと同じ数字が並ぶ。プラットフォームを共有する異ブランドのエンジンモデルより、共通点は多いといえる。

RS eトロンGTのバッテリー容量はグロス値で93.4kWhだが、実際に利用可能なのは83.7kWhになる。タイカンと同様に。航続距離はWLTP値で455kmとなる。

フロントとリアに電気モーターを1基づつ搭載し、四輪を駆動。リア側のモーターには2段のトランスミッションが付く。これが実際に機能するのは、ローンチコントロールや一番ダイナミックなモードを選択した時だという。

最大646psを発揮するツインモニター

RS eトロンGTのフロントモーターの最高出力は238psで、リアモーターは455psを発揮できる。だがクルマとしての最高出力は、2基のモーターの合計出力ではない。モーターが同時に最高出力を発揮することはないからだ。

ローンチコントロールを機能させた2.5秒間のみ、フルパワーが引き出される。ごく短時間に限って最大646psを発揮できるが、タイカン・ターボの680psには届かない。恐らく、意図的に差が付けられているのだろう。

アウディRS eトロンGT(欧州仕様)
アウディRS eトロンGT(欧州仕様)

RS eトロンGTの最高出力は、通常なら598ps。それでも不足ないほどパワフルだと思うのは、筆者だけではないはず。

フレームレスドアを開くと、アウディらしい上質な素材感のインテリアが広がる。アウディに乗っているという実感が湧く。これは、フォルクスワーゲン・グループのブランドが得意な仕立て方でもある。

車内はスタイリッシュにまとめられ、フロントシート側の空間も広い。頭上空間は、前後問わず余裕がある。

フロア一面にバッテリーが敷かれているが、センターコンソールは、従来ならトランスミッション・トンネルと呼ばれる大きな峰の上に載っている。スポーツサルーンとして、パーソナルなコクピット感を演出している。

実際に押せるボタン類は、タッチスクリーンを補完するように残された。筆者は以前まで採用されていたアウディのロータリーダイヤルが気に入っていたが、ボタンがあることは評価したい。

ドライブモードもボタンで変更できる。ただし、サスペンションの快適性やステアリングホイールの重さは変化するものの、動的性能の特長に変化はないようだ。

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