【褒めどころ沢山の純EV】アウディQ4 50 eトロン・クワトロへ試乗 VW ID.4の兄弟 前編

公開 : 2021.06.22 08:25

売れ筋の純EVとなることが予想されるQ4のeトロン・スポーツバック。広い車内と上質な走り、長い航続距離など、高い総合力を英国編集部は評価します。

プラットフォームや駆動系はID.4と共有

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
欧州ではベストといえるタイミングで登場することになった、アウディQ4 eトロン。各国政府はインフラ整備を進め、補助金を供出し、純EVの普及を推進している。前例にない勢いで。

Q4 eトロンのコンセプトカーが発表されたのは、2019年のジュネーブ・モーターショー。純EV専用のMEBプラットフォームを基礎とした、小柄なクロスオーバーだ。

アウディQ4 スポーツバック50 eトロン・クワトロ(欧州仕様)
アウディQ4 スポーツバック50 eトロン・クワトロ(欧州仕様)

モデル開発はフォルクスワーゲンID.4のほか、スコダ・エンヤックなどグループ内の兄弟モデルと並行して進められた。ドイツ中東部、ツヴィッカウのフォルクスワーゲン工場で、ID.4と一緒に生産されるという。

プラットフォームだけでなく、パワートレインや主要なアーキテクチャも共有している。実際の見た目も、ボンネットの短いプロポーションやAピラーの位置など、類似していることがわかる。広い車内も同様だ。

その結果、アウディのクロスオーバーの中では、少し個性的な容姿に仕上がっている。

内燃エンジンを搭載するQ3と同様に、Q4 eトロンのボディスタイルは2種類から選べる。直立気味のテールゲートを備えるSUVライクな方と、クーペのようなルーフラインのスポーツバックが選択肢。今回は、スポーツバックの試乗となった。

ID.4とプロポーションが似ていても、Q4 eトロンとしてアウディらしさは明確。フロントには大きなシングルフレーム・グリルが配され、その中央に4リングスがあしらわれる。全体的なスタイリングからは、コンセプトカーとのつながりも強く感じる。

アウディの中で知覚品質は最も高い

大きなホイールアーチの上部には、彫刻的なキャラクターラインが刻まれ、ドア下部は緩やかにえぐられている。滑らかな面構成でありながら、力強さをプラスすることを狙ったデザインだ。

テールゲートの上には大きなスポイラーが載り、カーブしたルーフ上を流れる気流を整えてくれる。アウディによれば空気抵抗を示すCd値は0.26で、クラス最高水準に抑えたという。

アウディQ4 スポーツバック50 eトロン・クワトロ(欧州仕様)
アウディQ4 スポーツバック50 eトロン・クワトロ(欧州仕様)

Q4 eトロンのドアを開いてすぐ、そのインテリアには感銘を受けた。見た目も質感も、とても現代的だからだ。フォルクスワーゲン・グループ内のモデルの中でも、知覚品質は最も高いと思う。

フロントガラスは強く傾斜し、フロントシートは車両中央寄りにレイアウト。フラットなフロアの高めの位置に、ペダルが並んでいる。

ステアリングホイールもシートも調整域が広く、快適なドライビングポジションを探しやすい。ステアリングホイールは、上下が平らな形状をしている。ダッシュボードは奥行きが広く、表面の素材は好印象。

メーター用モニターは10.25インチで、MMIインフォテインメント用タッチモニターは10.1インチ。オプションで11.6インチに大きくもできる。最新のシステムで、音声認識機能も備わる。

アウディとしては初めて、Q4 eトロンには拡張現実機能を備えたヘッドアップ・ディスプレイも装備された。ID.4のシステムのようにナビゲーションの案内を含む情報を、異なる投影深度を持つフロントガラスの2か所のエリアへ映せる。

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