【普段使いの1台:ゴルフGTI】理想の3台を選出 AUTOCAR読者投票アワード2021(2)

公開 : 2021.06.12 16:25

英国AUTOCARの読者が選ぶ、理想のクルマ3台。選出された何より楽しい1台、日常的に乗りたい1台、ワイルドカードの1台を、順にご紹介します。

研ぎ澄まされた万能選手的なクルマ

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
リーダーズ・チャンピオン(読者投票)・アワードの何より楽しい1台として、アルピーヌA110が選ばれた。素晴らしいスポーツクーペだ。

しかし全員のクルマ好きが当てはまるとはいえないが、子供を学校まで送ったり、週末に家族と買い物へ出かけたり、粗大ごみを運んだり、人の手足だけではまかなえない目的が生まれる。そんな時に便利なクルマといえば、フォルクスワーゲン・ゴルフ。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(英国仕様)

日常的な利用を前提としたクルマは無数にあるが、研ぎ澄まされた万能選手的なクルマを突き詰めていくと、ドイツ・ヴォルフスブルクの代表選手が勝ち残った。予想通りの結果かもしれない。

普段使いのクルマとは、モデルを軽視する表現ではない。恐らく理想のガレージの3台で、一番多くの時間を過ごすクルマになる。運転を退屈に感じず、快適で上質に、実用的な目的を達成することが必要になる。簡単な条件とはいえない。

フォルクスワーゲン・ゴルフにはいくつかのバリエーションがある。今回、英国の読者へ投票を求めた結果、一番人気はやはりGTIだった。

MTのGTIの英国価格は、3万3525ポンド(516万円)から。目標の金額、3万ポンド(462万円)よりは少し高いものの、ディーラーで粘って値引き交渉すれば近づけることは可能かもしれない。その価値はある。

多くの要素が優秀だからこそ気になる点も

8代目へ生まれ変わったゴルフGTIは、ホットハッチとして、少しハードコア寄りにシフトした。従来までの感心するほどのバランスや、硬めながら丸みのある乗り心地といった特長が薄まっている。

しかし、遠くの店で買った産みたての卵を、家まで安全に急いで家族と運ぶのに、ゴルフGTIほど楽しみながらこなせるクルマは限られる。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(英国仕様)

ただし普段使いの1台として、GTIだけに限定するべきではないだろう。エントリーグレードの1.0Lガソリンのゴルフのほか、ディーゼルエンジンのステーションワゴンや高額なRも含めて、ゴルフ全体にアワードを与えたいと思う。

すべてのバリエーションを通して、ゴルフは市場の中心といえる領域をバランスよくカバーしている。家族4人に丁度いいサイズでありながら、都市部の狭い路地にも入っていける。洗練され上質に感じさせつつ、快適で気を使わなくてもいい。

タッチモニターに集約されたインフォテインメント系は褒めにくく、8代目ゴルフは完璧な仕上がりとはいえない。だが普段使いできるクルマとして多くの要素が優れているからこそ、余計に浮き彫りにされてくる不満なのかもしれない。

リーダーズ・チャンピオン(読者投票)・アワードの普段使いの1台は、8代目フォルクスワーゲン・ゴルフだ。

続く(3)では、ワイルドカードのご紹介へ進もう。

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