【ターボに並ぶ性能を獲得】ポルシェ・マカンGTS プロトタイプへ試乗 小変更で440psに

公開 : 2021.06.23 08:25

ライバルが到達できなかった水準

スポーツ度が高められた性格は、乗り心地にも反映している。コンフォート・モードでは充分なしなやかさが備わるものの、スポーツ・モードで傷んだ路面を走ると、なかなか手厳しい。

その原因の1つは、快適性より積極性を重視したタイヤサイズにあるだろう。少なくとも、隆起部分などを通過しても、ホイールが暴れるようなことはない様子。絶えない振動に悩まされ、我慢できないほどではない。

ポルシェ・マカンGTS フェイスリフト版プロトタイプ
ポルシェ・マカンGTS フェイスリフト版プロトタイプ

フェイスリフトを受けるポルシェ・マカン。歓迎すべき親しみやすさと、走りの向上を実感できるはず。見た目は機能的なデザイン変更を受け、車内の広さはそのままだが、インテリアはよりモダンな雰囲気になる。

何より、ドライビング体験の磨き込みが素晴らしい。まだテスト段階であり、開発チームと一緒の移動に限定されていたが、群を抜く走行性能を保持することは疑いようがない。

BMW X3メルセデス・ベンツGLCのスポーティ仕様が目指して、到達できなかった水準にある。純EVへ生まれ変わるマカンが登場するのは、最短でも2年先。当面は、ポルシェの内燃モデルは高い訴求力を維持するだろう。

価格は未発表ながら、現行のGTSより英国では6000ポンド(92万円)ほど上昇するという。かなりの値上げに思える。しかし同等の性能を備える現行のマカン・ターボより、4000ポンド(61万円)安いということも忘れないで欲しい。

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