【ターボに並ぶ性能を獲得】ポルシェ・マカンGTS プロトタイプへ試乗 小変更で440psに

公開 : 2021.06.23 08:25

ポルシェ・マカンが7年目のマイナーチェンジ。トップグレードとなるGTSのテスト車両に、一足早く英国編集部が試乗しました。

ターボが落ち、GTSがトップグレードに

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ポルシェ・マカンの純EV版には、幾つかの噂が聞こえてくる。英国へは2023年に上陸するらしい。ポルシェ自ら、1年以上前からその計画を匂わせてきた。英国編集部ではプロトタイプの画像を入手してもいる。

次期型が刻一刻と迫っている。しかしポルシェは、既存モデルを放置してはいない。登場から7年目となる2021年、マカンはフェイスリフトを受けることになった。

ポルシェ・マカンGTS フェイスリフト版プロトタイプ
ポルシェ・マカンGTS フェイスリフト版プロトタイプ

7年間といえば、通常なら次期モデルが登場してもおかしくない時間。しかしポルシェは例外。何十年も911を通じて重ねてきた独自の進化プロセスを守り、マカンにも落とし込んでいる。

見た目をリフレッシュさせ、インテリアを改め、機能をアップデート。エンジンにも手が入り、パワーアップを果たしている。グレードの選択肢も、ベースのマカンとマカンS、マカンGTSに絞られるという。

マカン・ターボはラインナップから落ち、GTSに吸収される。フェイスリフト後のマカンは、英国では7月から注文が受け付けられる。

スタイリングの変更は小さい。フロントバンパーには、ボディのワイド感を強調するデザインのエアインテークが開けられた。ドア下部に付くトリムも、新形状になっている。

リアを観察すると、新しいバンパーに大型化されたディフューザーがえぐられている。今回試乗したプロトタイプのGTSが履く、21インチのRSホイールも新設定。ボディには3種の新色が追加される。詳しい情報は、7月末までのお預けだ。

2.9L V6ツインターボで440psと55.8kg-m

インテリアの変更も限定的だが、より快適な運転環境に仕上がっている。写真撮影が許されたのは、ほぼ全面が布で隠された状態のみだった。

シフトレバーは短くなり、ステアリングホイールは新しいマルチファンクション仕様になる。アドバンスド・コクピットと呼ばれる機能の一部として、メーターパネルはモニタータイプに。インフォテインメント用の10.9インチ・タッチモニターも据えられる。

ポルシェ・マカンGTS フェイスリフト版プロトタイプ
ポルシェ・マカンGTS フェイスリフト版プロトタイプ

エンジンルームの内側も忘れてはいない。エントリーグレードのマカンに搭載される2.0L 4気筒ターボは改良を受け、20ps増しの264psを獲得。最大トルクは3.0kg-m増え、43.7kg-mとなった。

ミドルグレードのマカンSには、3.0L V6ターボではなく、よりパワフルな2.9L V6ツインターボを登用。従来比で26ps増しの380psと、4.0kg-m増しの52.8kg-mを獲得している。トップグレードとなるGTSにも2.9L V6ツインターボが載るが、よりパワフル。

最高出力は既存のマカン・ターボに並ぶ。2.3barのブースト圧で過給し、新ECUで制御することで、440psと55.8kg-mが与えられている。60psと3.0kg-mが上乗せされることになる。

ポルシェがマカンGTSで目指したことは、パワーへ引き上げることだけではない。よりシャープでスポーティな性格付けも、一環に含まれていた。

チューニングを受けたエンジンは、明らかに好戦的。低回転域から非常に力強く、マカンへ一段上の加速性能がもたらされている。中回転域での鋭さも見事。6800rpmのレッドライン目掛けて、猛然と吹け上がる。

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