新型3008との繋がり強化 プジョー308 小改良 1.2Lエンジンやバッテリーもアプデ

公開 : 2025.08.27 12:05

プジョー308とe-308がモデル中期のフェイスリフト クロスオーバーの新型3008との結び付き強化 パワートレイン改良で訴求力を上昇 e-308は英国では新しいEVの補助金対象に

モデル中期の小改良 3008との結び付き強化

プジョー308とe-308が、モデル中期のフェイスリフトを受けた。よりシャープなフロントマスクを得ただけでなく、一部のパワートレインもアップデートされている。

現行の3代目は2021年に欧州で発売されているが、クロスオーバーの新型3008や5008との結び付きを強めるべく、グリル周りを中心にイメージチェンジ。同時に空力特性を改善し、燃費や電費も向上したという。

プジョー308(フェイスリフト後/欧州仕様)
プジョー308(フェイスリフト後/欧州仕様)

インテリアの更新は限定的。インフォテインメント・システムとデジタルメーターのグラフィックが、新しくなった程度となる。

パワートレインの改良で訴求力を上昇

複数から選べるパワートレイン展開に変更はないが、訴求力は増している。マイルド・ハイブリッドでは、1.2L 3気筒ガソリンターボエンジンはそのままながら、9ps向上の145psを獲得した。ただし、1.5L 4気筒ディーゼルターボの130psに変わりはない。

プラグイン・ハイブリッドは、1.6L 4気筒ガソリンエンジンに駆動用モーターが組み合わされ、194psを発揮。駆動用バッテリーの容量は17.2kWhで、電気だけで走れる距離は78kmから85kmへ伸ばされた。いずれも、オートマティックが標準となる。

プジョー308(フェイスリフト後/欧州仕様)
プジョー308(フェイスリフト後/欧州仕様)

バッテリーEVのe-308では、156psの駆動用モーターは変わらずだが、駆動用バッテリーが51kWhから55.4kWhへ増量。空力性能の改善と相乗し、1度の充電で走れる距離は408kmから452kmへ、1割ほど増えている。

e-308は英国の新しいEV補助金対象に

お値段は、最もお手頃なディーゼルターボのハッチバックが、英国では約3万ポンド(約594万円)から。マイルド・ハイブリッドは約3万3000ポンド(約653万円)、プラグイン・ハイブリッドは約3万8000ポンド(約752万円)になる見込み。

他方、e-308は英国政府が新たに施行するEV補助金の対象となる。結果として、3万7000ポンド(約732万円)程度で購入できる見込み。パワートレインを問わず、ステーションワゴンのSWは1250ポンド(約24万円)増しとなる。

プジョー308 SW(フェイスリフト後/欧州仕様)
プジョー308 SW(フェイスリフト後/欧州仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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