【ライバル比較】ヤリス・クロス/キックス/ヴェゼル 5つの視点で比べる

公開 : 2021.07.04 05:45  更新 : 2021.07.05 11:19

各社が注力する人気のコンパクトSUV。ヤリス・クロス/キックス/ヴェゼルの3台を5つの観点で比較します。

メーカーが注力するコンパクトSUV

text:Takahiro Kudo(工藤貴宏)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

2020年6月、日産「キックス」発売。2020年8月、トヨタ「ヤリス・クロス」発売。2021年4月、ホンダ「ヴェゼル」がフルモデルチェンジ。

日本においてSUVマーケットのけん引役となっているのはコンパクトクロスオーバーSUVだが、ここ1年ほどで状況が大きく変わった。

ホンダ・ヴェゼル(4月にフルモデルチェンジ)
ホンダ・ヴェゼル(4月にフルモデルチェンジ)

各メーカーを代表するBセグメントのモデルがデビュー&フルモデルチェンジしたのだ。

果たしてどう選べばいいのか。

どれもが魅力的なモデルがゆえに、ユーザーとしてはそこが悩みどころだろう。

そこで今回は、車体サイズ、居住性、積載性、パワートレイン、そして価格に関して上記3台を横比較しながら、コンパクトSUV選びのサポートをしていこうと思う。

ただし、意図するのは「これがベスト」という1台を選ぶことではない。

「こういう人にはこのクルマがいい」とか「ここを重視するコンパクトSUV選びなら、このクルマが適している」といった、各車種の特徴やマッチングのいいユーザー属性を明らかにするのが狙いだ。コンパクトSUV選びに迷ったら、参考にしていただければ幸いである。

まずはサイズを比較

まずは、車体サイズからみていこう。

キックス:全長4290×全幅1760×全高1610mm
ヤリス・クロス:全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mm
ヴェゼル:全長4330mm×全幅1790mm×全高1590mm

トヨタ・ヤリス・クロス
トヨタ・ヤリス・クロス

全長でいうと、短いほうからヤリス・クロス、キックス、そしてヴェゼルという順番になる。

こうして比べてみると、ヴェゼルはヤリス・クロスに対して150mmも大きいのは意外に感じる人も多いかもしれない。

ヴェゼルは後席居や荷室の広さが自慢だが、それは優れた空間設計に加え、そもそも車体が大きいことが効いているのである。

一方で、運転しやすさや自宅駐車場の都合や「できれば小さいほうがいい」というクルマ選びをする人にとっては、ヤリス・クロスのサイズは魅力となるだろう。

ただ、小ささを求めるのであればトヨタには「ライズ」という、もうひとまわり小さなSUVもあってそれが魅力的な選択肢となるかもしれない。

居住性 「ヴェゼル」がリード

居住性はどうだろうか。

ここでは「後席の広さ」という意味で話を進めていくが、結論からいえばヴェゼルがリードする。

ホンダ・ヴェゼルの後席
ホンダ・ヴェゼルの後席

ヴェゼルは先代モデルから後席の広さに定評があったが、新型はさらに飛躍。

後席のひざ回りスペースは先代比で35mmも増し、接近してくるライバルに差をつけた。

ただ、モデルチェンジで全高がわずかに低くなった影響で頭上区間は先代よりも狭まっている(とはいえ、圧迫感を覚えるほどではないことはお伝えしておこう)。

次点は、日産キックスだ。

ヴェゼルと差がついているのは足元スペースである。

しかし、実際に座ってみればわかるが、ヴェゼルに届かないとはいえ、キックスの広さもなかなかのもの。

さらに頭上はヴェゼルよりも余裕があり、そのうえサイドウインドウが大きくて開放感も高いから居心地の良さは素晴らしい。リアシート座面の沈み込み感も好印象だ。

ヴェゼルやキックスに比べると、ヤリス・クロスは分が悪い。

しかし、これはトヨタが「わかってやっていること」と判断するのが正解だろう。

なぜなら、同社は海外展開している「カローラ・クロス」を今夏にも国内向けに導入するとうわさされているからだ。

カローラクロス(海外仕様)の全長は4460mmでヤリス・クロスよりもひとまわり大きく、「後席居住性を求めるならそちらで」という棲み分けのうえでラインナップするSUV各車のサイズを決めていると考えるのが自然だ。

関連テーマ

人気テーマ

おすすめ記事

 

人気記事